プロレスのだいご味のひとつ「タッグ戦」 今年も最強タッグ戦の便りが届いた
日本マット界の「暮れの風物詩」全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」2021年大会の出場コンビが決まった。コロナ禍とあって年間スケジュールの変更も多いが「オリンピアが流れると今年も終わりだと感じる」とファンが口にする季節感あふれるこの大会だけは、11月に開幕(今年は13日、東京・後楽園ホール)し12月(5日、同会場)で、フィナーレを迎えてほしい。今年は史上初4ブロック制で16チームが参戦する。
シングルマッチとは異なるタッグ戦の魅力とは?
日本マット界の「暮れの風物詩」全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」2021年大会の出場コンビが決まった。コロナ禍とあって年間スケジュールの変更も多いが「オリンピアが流れると今年も終わりだと感じる」とファンが口にする季節感あふれるこの大会だけは、11月に開幕(今年は13日、東京・後楽園ホール)し12月(5日、同会場)で、フィナーレを迎えてほしい。今年は史上初4ブロック制で16チームが参戦する。
世界タッグ王者・諏訪魔、芦野祥太郎組を始め、アジアタッグ王者・T-Hawk、エル・リンダマン組など全日本マットを主戦場にするチームに加え、アブドーラ・小林、ドリュー・パーカー組、長井満也、LEONA組、真霜拳號、KAZMA・SAKAMOTO組など、他団体からも多士済々なチームが集い、興味深いエントリーとなった。
タッグ戦といえば、プロレスの醍醐味のひとつ。1対1のシングル戦とは違った、コンビネーション攻撃やカットプレーの妙味など見所もたっぷりだ。「合体プレー」や「サンドイッチ攻撃」「ツープラトン」という表現の仕方に、ワクワクする人も多いだろう。
また、レスラー本人がタッグ戦で自分の新たな一面を発見することもあるはず。タッグ戦はシングル戦とは一味違った魅力にあふれている。
思えば数々のタッグチームが日本プロレス史を飾ってきた。山本小鉄と星野勘太郎の「ヤマハブラザーズ」は海外でも大暴れ。小柄な2人がスピードと頭脳的なコンビプレーで、旋風を巻き起こした。1プラス1が5にも10にもなるタッグ戦の味わいそのものだろう。
ジャイアント馬場、アントニオ猪木の「BI砲」、馬場と坂口征二の「東京タワーズ」、ジャンボ鶴田と天龍源一郎の「鶴龍コンビ」、天龍と阿修羅原の「龍原砲」…シングルプレイヤーとしても超一流のレスラーがタッグ戦になると、また違った素晴らしさを発揮してくれた。
極道コンビ、タイガー・ジェット・シンと上田馬之助、超世代軍…そして現代ではテンコジ、ヤンキー二丁拳銃、ツインタワーズ、関本大介と岡林裕二…数々の名タッグがマット界を彩って来た。現在はタッグを解消しているが、諏訪魔と石川修司の暴走大巨人、大森隆男と征矢学のGET WILDは再結成を望む声も根強い。若い世代では野村卓矢と阿部史典のアストロノーツ、清宮海斗とマサ北宮は、まだまだ伸びしろのある楽しみなタッグだ。
魅力あふれる外国人のタッグチーム
ザ・ファンクス、アブドーラ・ザ・ブッチャーとザ・シーク、マスカラスブラザーズ、ディック・ザ・ブルーザーとクラッシャー・リソワスキー、スタン・ハンセンとブルーザー・ブロディ、ディック・マードックとアドリアン・アドニス、ロードウォリアーズなど迫力ある外国人チームも数えきれない。
みなさんはどのタッグがお好きだろうか? ファンはそれぞれ、お気に入りのタッグがきっとある。
年代が違うため、ありえないタッグ戦。その時代の政治的な理由で実現しなかったタッグ戦…実現したらどうだったのだろう? どちらに凱歌が上がったのだろうか? あの選手のあの技は決まったのだろうか? 夢の対決をシュミレーションしていると、時間があっという間に過ぎてしまう。
プロレスファンは、それをさかなにひと晩中でもお酒が飲めそうだ。維震軍、ロスインゴ、金剛などのユニットまで入れたら、ひと晩では足りないだろう。
プロレスの魅力は尽きない。今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!