日本、韓国、中国の少女たちが参加する今年最大規模のグローバルガールズオーディション・プロジェクト「Girls Planet（ガルプラ）999　少女祭典」（毎週金曜、午後8時20分、日韓中同時放送）の第5回が韓国音楽専門チャンネルMnetとABEMAで3日に放送され、次回以降のミッションに進む“生存者”54人が決定した。

　3人1組からなる「セル」の上位17組がプラネットガーディアン（視聴者）による投票で選ばれ、次のミッションに進出。お笑いタレント・博多華丸の次女で元さくら学院メンバーとしても注目を集めた岡崎百々子の所属セルは18位で惜しくも脱落となった。

　番組の中では第1回の視聴者投票個人順位トップ9も発表され、「第14回全日本国民的美少女コンテスト演技部門賞」（オスカープロモーション主催）の受賞者で2018年11月に解散したアイドルグループ・X21の元メンバーの川口ゆりなが1位に輝いた。

　K-POPマスターやダンス・ボーカルマスターが実力を認めた暫定TOP9（第2回放送）には入っておらず、J（日本）グループでは9位という評価だった川口。ごぼう抜きの1位躍進にスタジオは「すごい」「夢みたい」という驚きの声に包まれた。暫定1位だった江崎ひかるは3位に後退した。

　ガールズプラネットの案内人でもあるプラネットマスター（司会進行）を務める俳優のヨ・ジングから1位の参加者として名前を呼ばれると、川口は目をまん丸にしてビックリ。444万6387点を獲得し、グローバル投票に参加した計164か国のうち計83か国で1位となった。Jグループとして披露したTWICEの楽曲「FANCY」やコネクトミッションで挑んだBLACKPINKの楽曲「HOW YOU LIKE THAT」で審査員をうならせる歌唱力とダンスを見せたことが大量の投票につながったようだ。

　川口は「まずは私に投票してくださったプラネットガーディアンの皆さん、本当に、本当にたくさんの投票ありがとうございました」と深々とお辞儀し、「この光栄の順位に私の実力がまだまだ追い付いていなくて、まだまだ未熟な部分をこれからもっともっと自分で努力して磨いていって、応援してくださっているプラネットガーディアンの皆さんにトップ9の1位をとった川口ゆりなとして認めてもらえるようにもっともっと頑張るので見守ってくださるとうれしいです。よろしくお願いします。カムサハムニダ」と再度、お辞儀。

　ゆっくりとした足取りでスタジオセットの最も高い位置にある1位の座席に向かい静かに座った。喜びの表情を極力抑えている様子で、緊張の面持ちを強く漂わせていた。司会のヨ・ジングは「トップ9になった9人もまだ安心できません。投票によって（順位は）いつでも変わります」と念を押した。

　実はネットで話題となっているのが次回の予告映像だ。1位に君臨した川口に対し、ボーカルマスター（審査員）のイム・ハンビョルは「1位がそんなことしちゃ、ダメだ。ステージが完全にぶち壊しになってしまう」と厳しく指摘。次いで、息を激しく吐きながら嗚咽する川口にK-POPマスターで歌手のソンミが「息をゆっくり吸って。過呼吸になる」と心配するショッキングな場面が映し出されたのだ。これにファンは衝撃を受けている。いったい何が起こったのか……。

　川口は「全日本国民的美少女コンテスト」の第13回、第14回のファイナリストで結成された女性アイドルグループ・X21に2期生として加入し2016年3月から解散まで2年7か月活動した。解散の際には公式ブログに「いつのまにかアイドルっていうお仕事が大好きで大好きで大好きになっていました」とつづっていた。「ガルプラ」に応募した理由は「幼い頃からK-POPが大好きで憧れだったんですが、なかなか1歩を踏み出す勇気が出なかった。でも今回最初で最後の気持ちでやってみようと思って決めました」とガルプラの自己紹介動画で語った。今回1位になったことで夢に1歩近づいたかっこうだが、1位になったことによる強烈なプレッシャーやメンバーを束ねる責任感が今後のしかかってくるだろう。

　ファンはネットで「絶対音外さないしダンスも上手い」「実力ある」「いい感じに力が抜けててダンスがこなれて見える」と高く評価する一方、「ゆりなは無私無欲で、競争力があるように見える他の人とは少し違うのんびりした人のように見える」といった声もある。Nizi Projectから誕生した9人組グローバルガールズグループ「NiziU」のメンバーも審査が進むにつれ別人のように成長し視聴者を驚かせた。川口がどう自分の殻を破っていくのか、そして難関をどう切り抜け成長していくのか。「ガルプラ」ファンの注目が集まっている。