【ルポ 浅草】東京・浅草のホテルが値崩れ状態 半額でも客室埋まらず 破格値に若者は大喜び

閉館しもぬけの殻となっているホテルユニゾ浅草【写真:ENCOUNT編集部】
閉館しもぬけの殻となっているホテルユニゾ浅草【写真:ENCOUNT編集部】

浅草は国内屈指のホテル密集地帯 コロナで閉館に追い込まれるホテルが続出

 浅草界隈では、ザ・ビー浅草、ホテルアマネク浅草吾妻橋スカイ、ホテルWBF東京浅草、ホテルユニゾ浅草などがコロナの影響で次々と閉館した。ホテル以外でも、明治13年創業の「すき焼きちんや」が閉業し、明治43年創業の「寿司初総本店」は店舗を解体中。昼から大勢の酔客でごった返す通称「ホッピー通り」の居酒屋街は、ドラマ「半沢直樹」のロケ地となった「大衆酒場たぬき」を含め軒並み臨時休業となっており夜はゴーストタウンと化していた。

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 あるホテルマンは「浅草の観光業は厳しい戦いが続いていますが、それでも観光に来るお客様はいます。多くは関東圏からで、たまに関西からのお客様もいます。ビジネスのほか家族旅行、カップルでのご利用が多いですね。都道府県またぎの自粛が要請されているので受け入れるこちらとしては悩ましいところではありますが……」と胸の内を明かした。

 宿泊した翌日、浅草寺や仲見世アーケード街周辺を歩いてみると、レンタルの浴衣を着た若い女性たちがおみくじを引いたり談笑しながらあちこちを散策していた。夏休み中とみられる高校生、大学生、特にカップルの姿も目立つ。彼ら彼女らにとって浅草はレトロムードあふれる絶好のデートスポットなのだ。長引くコロナ自粛ムードで浅草のホテルは苦しい日々が続いているが、その一方で多くの若者たちが「今がチャンス」とばかりにリーズナブルな浅草観光を楽しんでいる。

次のページへ (4/4) 【写真】ゴーストタウンと化した浅草・ホッピー通りの夜の風景
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