アイドルグループ「乃木坂46」が22日、福岡県のマリンメッセ福岡で「乃木坂46 真夏の全国ツアー2021～福岡公演～」を開催。3期生・大園桃子の卒業セレモニーが行われた。

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴（JAF Mate Onlineへ）

　1999年9月13日生まれ、鹿児島県出身の大園は、2016年に乃木坂46第3期メンバーオーディションに合格。3期生お披露目会見で暫定センターに選ばれ、加入当時から注目を集め、17年8月にリリースされた18thシングル「逃げ水」では、加入から10か月で同期・与田祐希とともに初選抜、初センターを務めた。

　卒業スピーチで、ネガティブな性格だったデビュー当時を振り返った大園は、「たくさんの人に注目してもらえる位置に選んでいただき、ありがたいことなのは分かっていたはずなのに、とても怖かった。もともと自信がない私は、押しつぶされそうで毎日、生きることで精一杯でした」と、当時の心境を吐露。そんな中で優しく手を差し伸べてくれた先輩、励ましてくれた同期やファンに感謝し、「5年間の活動を経て、私は乃木坂46になることができました。周りの力を借りながらでありますが、5年間頑張ってきたんだ、私自身が自信を持って思えるようになったから。人はこんなにも変われるんだと驚くくらい、明るく物事を考えられるようになり、明るい気持ちで卒業できることをうれしく思います。私は乃木坂46が大好きです」と、思いを告げた。

　スピーチを終えると、同期との大切な曲「三番目の風」、「思い出ファースト」を披露。「三番目の風」の冒頭から涙を流したが、すぐに笑顔を見せ3期生だけのステージを完走した。続く1期生・齋藤飛鳥との思い出の曲「やさしさとは」では、全メンバーがステージに集合。曲の間奏で齋藤は、大園との思い出を振り返り、目には涙を浮かべ「今日ここで初めて言わせてください。桃子、よく頑張ったな。卒業おめでとう」と伝え、優しく抱き寄せた。

　同期の梅澤美波は、「ずっと3期生のセンターでいてくれてありがとう。これから桃子がいない中で、乃木坂で過ごすことを考えると、すごく寂しいけど、私たち3期生11人になっても頑張るから、ずっと見ていてね。誰よりも幸せになってください」と約束。キャプテンの秋元真夏は、「（大園から）『乃木坂大好き』って言葉を聞けたのが、すごくうれしかった。私たちは桃子が卒業してもずっと味方だし、何かあったら駆けつけるから、卒業して別の道に行っても、元気でただただ笑顔でいてください。ここまで残ってくれて、好きになるまで乃木坂として活動してくれて、本当にありがとう」と、旅立つ大園を労った。

　ダブルアンコールの「逃げ水」を全メンバーで歌唱すると、大園は「本当にもう思い残すことはありません。今まではたくさん心配かけてきましたが、もうそんなに心配せずに、遠くで頑張ってるかな？　と思ってくれたらうれしいです。本当に今までありがとうございました」と、完全燃焼と感謝のメッセージ。大園にとっての乃木坂46ラストライブ、仲間たちと駆け抜けた最高の夏は、幸せの“桃子スマイル”で幕を下ろした。

○乃木坂46「乃木坂46 真夏の全国ツアー2021　＠マリンメッセ福岡」DAY2セットリスト
M01：太陽ノック
M02：ロマンティックいか焼き
M03：あらかじめ語られるロマンス
M04：13日の金曜日
M05：裸足でSummer
M06：他人のそら似
M07：あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
M08：～Do my best～じゃ意味はない
M09：ファンタスティック3色パン
M10：制服を脱いでサヨナラを…
M11：空扉
M12：Against
M13：I See…
M14：アナスターシャ
M15：トキトキメキメキ
M16：ひと夏の長さより…
M17：他の星から
M18：友情ピアス
M19：生まれたままで
M20：My rule
M21：世界で一番 孤独なLover
M22：何度目の青空か？
M23：逃げ水
M24：ガールズルール
M25：ごめんねFingers crossed
EN1：三番目の風
EN2：思い出ファースト
EN3：やさしさとは
EN4：孤独な青空
EN5：転がった鐘を鳴らせ
EN6：乃木坂の詩
W‐EN1：逃げ水