体重超過、夢遊病、通路で号泣…「お騒がせ格闘家」の第一人者・KINGレイナが本音激白

「お騒がせ格闘家」。そんなレッテルを貼られた女子格闘家がいる。一時期は女子重量級のエースとしてRIZINのリングでも活躍し、話題をさらっていたKINGレイナである。振り返ると、RIZINの舞台で最も注目を浴びていたのが2017年。日本人の女子格闘家では珍しく、70キロや80キロ、時には95キロという重量級での闘いに真っ向から挑んでいく姿には、日本人女性の強さをまざまざと感じさせられた。それがいつしか「お騒がせ格闘家」とはいったい何が起こったのか。今回はそんなKINGレイナを直撃。後見人的な立場の「DEEP」佐伯繁代表を加え、彼女の本音を聞いてみた。

今や「お騒がせ格闘家」の第一人者となったKINGレイナ
今や「お騒がせ格闘家」の第一人者となったKINGレイナ

物議を醸した「計量失敗→敗戦→笑顔で焼肉」

「お騒がせ格闘家」。そんなレッテルを貼られた女子格闘家がいる。一時期は女子重量級のエースとしてRIZINのリングでも活躍し、話題をさらっていたKINGレイナである。振り返ると、RIZINの舞台で最も注目を浴びていたのが2017年。日本人の女子格闘家では珍しく、70キロや80キロ、時には95キロという重量級での闘いに真っ向から挑んでいく姿には、日本人女性の強さをまざまざと感じさせられた。それがいつしか「お騒がせ格闘家」とはいったい何が起こったのか。今回はそんなKINGレイナを直撃。後見人的な立場の「DEEP」佐伯繁代表を加え、彼女の本音を聞いてみた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

 最初に、RIZINのリングからお呼びがかからなくなったKINGレイナが、今でも注目される瞬間について触れておく。

 それは試合の前日に行われる計量。

 17年にRIZINに参戦していた当初は、いわゆる無差別級での試合が組まれていたが、その後は契約体重60キロ台の試合に方向性を変更をしていくと、体重超過で計量をパスできない事態が発生。それも1度ではなく2度、3度と続くと、さすがに話題にならないほうがおかしい。

 最近だと20年の9月、「DEEP」で開催された熊谷麻理奈戦では、前日計量で契約体重(63キロ)を1.9キロオーバー、3時間後の再計量でも1.5キロオーバーでクリアできなかった。

 これに関してKINGは、「計量前日まで水抜きをしていたので、限界が来て、水分を取っちゃって。食べてはいないですけど、水を飲みたくてそれで飲んで、増えちゃっていたんです。計量の場所に来て、落として来いって言われるじゃないですか。そしたらちょっと(水を)飲んでからってことになって、水分を取ったら想定よりもさらに増えちゃって、計量オーバーしたっていう感じなんですけど。でも、1回カラダから水分を出さないっていう指令が脳から出てると、サウナに行っても(水分が)出ないんですよね、全然」と説明している。

 確かにRIZINでも17年の年末にギャビ・ガルシアが前代未聞の12.7キロオーバーという大失態をやらかしただけに、それに比べればかわいいものだが、それでも1キロ以上の体重超過にお目にかかるのは非常に珍しい。しかもこのときのKINGは、当時の佐伯代表の言葉を借りるなら、「前々日の時点でKINGは(契約体重の)63キロを切ってるんですよ。それがなんか、『夢遊病で寝ている間に食べてしまった』みたいで」という、なかなか意味不明な問題行動が話題になった。

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