仲代達矢の“秘蔵っ子”井手麻渡が映画初主演で見せた覚悟
――では、演劇だけはなく、映画にも興味はあったんですね。
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「はい。今回、素敵な先輩たちと共演させていただき、改めて作品を見て、自分自身、未熟なところもたくさんあると分かりましたし、また挑戦したいと強く思いました。もちろん舞台はやめません。おこがましいですけど、仲代さんのように、両方できちんと作品作りができるようになりたいなと思います」
――やはり仲代さんの存在は大きい。
「仲代さんは80半ばですが、常日頃、さぼらないですからね。そう思うと、自分はまだまだ甘えているなと思います。これは余談ですが、仲代さんが2年前に野球の始球式をやったことがあって、その時の様子がプロ野球カードになっているんです。それにサインをいただいたんですけども、その時は手が震えましたね(笑)。ちゃんとしたケースに入れて、家宝として家に飾ってあります」
仲代から「君の主役の映画にちょっとだけ出させてもらって、ありがとうございます」
――仲代さんからは演技の感想はもらいましたか?
「『よく頑張ったね』と言っていただけました。試写会のタイミングが違ったので、直接、深くは話していないんですが、忘年会や新年会などの飲み会の席では、いじられるようになりました。本当は仲代さんの出演が決まって、僕が出させていただいたのですが、『なんか君の主役の映画にちょっとだけ出させてもらって、ありがとうございます』と言われます(笑)。こんなことを言うと、怒られちゃうかな(笑)。でも、本当に気さくな方です」
――それは認めてくれてくれたっていうことですね。ご家族はご覧になったんですか?
「それが、まだ見てないんです。初日に観ることを楽しみにしているそうです。母は予告編を見るために、スバル座に観に行ったそうです。母は僕が子供の頃、吉川晃司さん(日産コンツェルンの礎を作った実業家、政治家の久原房之助をモデルにした木原吉之助役)のCDをかけながら料理を作っていました。父には、仲代さんと映画で共演したことで、母には吉川さんと共演したことで親孝行できたと思います」