悪役に殺人鬼…桃月なしこ“怪役”に憧れる理由「いけないことができる、女優の特権」

准看護師から転身し、モデル、コスプレーヤー、女優として活躍する桃月なしこ(25)が、東映の配信ブランドXstream46第3弾「ようこそ東映殺影所へ」(配信中)に主演した。東映東京撮影所を舞台に、ホラー映画に出演する売れないアイドルグループのメンバー3人が味わう恐怖体験を描く。桃月にとっては念願の役だそうで、今後は「殺人鬼の役をやりたい」と話す。その理由とは?

念願の役となった桃月なしこ【写真:荒川祐史】
念願の役となった桃月なしこ【写真:荒川祐史】

東映の配信ブランドXstream46第3弾「ようこそ東映殺影所へ」配信中

 准看護師から転身し、モデル、コスプレーヤー、女優として活躍する桃月なしこ(25)が、東映の配信ブランドXstream46第3弾「ようこそ東映殺影所へ」(配信中)に主演した。東映東京撮影所を舞台に、ホラー映画に出演する売れないアイドルグループのメンバー3人が味わう恐怖体験を描く。桃月にとっては念願の役だそうで、今後は「殺人鬼の役をやりたい」と話す。その理由とは?(取材・文=平辻哲也)

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 特撮ドラマ「魔進戦隊キラメイジャー」の敵幹部・ヨドンナ役、「サカイ引越しセンター」のCMでもおなじみの桃月。本作では大ヒットホラー映画の続編に出演することになった売れないアイドル、サキ役を演じ、チアリーダー姿も初披露している。

「この撮影の2か月前に『キラメイジャー』の撮影が終わったばかりだったんですよね。正直、しばらくここに来ることはないかなと思っていたら、こんなに早く戻って来られるなんて。でも実はキラメイジャーでヨドンナは撮影所内での撮影って、ほとんどなかったんです。撮影の集合場所ではあったので、何度も通った場所ではあったんですけど、本作の撮影中に何度か迷子になりました」

 ネタバレなので役の詳細はぼかすが、桃月にとっては過去のインタビューでも口にしていた念願の役だった。「台本を読んで、『これって、まさに言ったやつじゃん』と思いました。脇でも、印象に残る、おいしい役じゃないですか。しかも、主役が……という驚きもありますよね。知っていて、オファーしてくださったのかなと思ったのですが、オファーしてくださった後に、私のことを調べて、知ったみたい。運命的ですよね」。

 過去のインタビューでは、「悪役をやりたい」と話し、見事に「魔進戦隊キラメイジャー」でヨドンナ役を勝ち取った。「やっぱり、やりたいことは口に出さなきゃダメだなって思いました」。今後、やりたい役を聞くと、人を殺す役というから、穏やかではない。しかし、その理由を聞くと、納得だ。

「現実では、絶対にやってはいけないことじゃないですか。でも、女優は、そのやってはいけないことができる仕事。それこそ殺人鬼もやってみたいですね。普通の人が絶対に経験できないことができるのは、女優の特権なのかなとか思っているんです」

 本作も、現実にはありえないことの連続だ。ホラー映画を撮影しているはずの東映撮影所が、「殺」影所だった……という内容なのだ。「チアリーダーの格好をしていますが、メチャクチャ寒かったんです。今年の3月だったんですが、その週だけは極寒で、撮影の寸前までベンチコートを着て、ヒーターも用意されるくらい……。現場の雰囲気自体はすごい穏やかで、カットがかかったら、和気あいあいでした」。

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