「ドラゴン桜」で話題の細田佳央太のバスケ愛が止まらない 五輪男子バスケを徹底振り返り

心は早くも24年パリ五輪!? さらにアメリカの4連覇で終わった決勝を徹底解説

 今大会では予選敗退に終わってしまった「AKATSUKI FIVE」だが、23年にはFIBAワールドカップが、そして24年にはパリ五輪が控えており、さらなる進化が期待される。今後の展望を細田に聞いた。

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「僕はパリ五輪に期待しています。3年後ということもあって、年齢的にもみんなまだ全盛期です。今まで日本はオリンピックやワールドカップになかなか出場できず、海外チームと比べても経験の差があると思っていましたが、パリ五輪では選手が中堅でバリバリ活躍できる年齢に差しかかっているんですよ。そこでは、前半のリードを後半で逆転されてしまうようなプレーが少なくなっているといいですね。そこの辛抱強さがとても楽しみです。

 バスケは得点がどんどん入る競技ですが、入らない時間帯も絶対にあります。今回は単調な攻めというか、八村(塁)選手が1回もボールに触れないままオフェンスが始まってしまったり、1人が突っ込んでターンオーバーしてしまうこともあったので、そこも粘り強くなってほしいと思います!」

 7日に行われた男子バスケ決勝は87対82でアメリカがフランスを下し、オリンピック4連覇を達成。画面越しに熱視線を送った細田は「フランスが勝ってもおかしくない試合だったと思います」と王者・アメリカに追いすがったフランスの健闘を称えた。

「ケビン・デュラント選手が暴れたものの、アメリカの調子が決して良かったわけでもなく、フランスにも勝てる要素はたくさんありました。僕はどちらを応援してるわけでもないですが、『ルディ・ゴベア選手のフリースローがもう少し入っていたら』『オフェンス面でのターンオーバーをもう少し減らせていたら』……。そんな風に考えてしまいます。ただ、それ以上にアメリカの相手ディフェンスへのアジャスト、そして選手達の経験からなる冷静さ、ポポビッチHCの指揮など『やはりアメリカ』と思うような要素がたくさんありました」。

 さらに細田は「今回の東京五輪で、アメリカ代表はMAXのメンバーを集められたわけではありません(それでも2019W杯よりはタレントぞろい)。NBAのシーズンが終わった直後に加入した選手も多く、コンディションの面でも心配されていました。しかし、それらを全てひっくり返し、予選のリベンジを達成したアメリカはやっぱり強いんだなと改めて感じました」とアメリカを世界一に導いたのチームマネジメントにも感服。両チームに賛辞を送った。

 細田は、決勝の勝敗を分けたのは「アメリカとフランスのディフェンスの差」にあると考えているそう。

「アメリカのオフェンススタイルは若干個人技に頼っているところがいまだネックでもあり強みでもあります。それに対して、フランスはボールを回すバスケスタイルです。ボールは人間よりも早く動くため、パスを回してディフェンスを崩す、フリーの選手を作り効率よく点を稼ぐシステムですが、アメリカはしっかりとローテーションしていましたし、個人のディフェンス力が高い選手が多かったのでフランスも中々点を入れることができなかったり、苦し紛れのシュートが増えたりと、ディフェンスの差はかなり試合に影響したと思っています」

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