「ドラゴン桜」で話題の細田佳央太のバスケ愛が止まらない 五輪男子バスケを徹底振り返り

東京オリンピックで1976年モントリオール大会以来45年ぶりに五輪の舞台に立ったバスケットボール男子日本代表、通称「AKATSUKI FIVE」。その勝敗の行方に、人一倍熱い視線を注いでいたのが、日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)で原健太役を演じて話題を呼んだ俳優・細田佳央太だ。小学生の頃、友人に誘われたことがきっかけでミニバスケットボールを始め、中学校の部活でも3年間バスケットボールに打ち込んだ経験を持つ細田は、自他ともに認めるバスケフリーク。そんな細田に、「AKATSUKI FIVE」の戦いぶりや、今後の国際大会での展望、そして白熱した今大会について語ってもらった。

大のバスケ好きの細田佳央太が、東京五輪の男子バスケ競技を語りつくす!【写真:荒川祐史】
大のバスケ好きの細田佳央太が、東京五輪の男子バスケ競技を語りつくす!【写真:荒川祐史】

大のバスケ好き! 「ドラゴン桜」健太役を演じた細田佳央太に東京五輪を聞く

 東京オリンピックで1976年モントリオール大会以来45年ぶりに五輪の舞台に立ったバスケットボール男子日本代表、通称「AKATSUKI FIVE」。その勝敗の行方に、人一倍熱い視線を注いでいたのが、日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)で原健太役を演じて話題を呼んだ俳優・細田佳央太だ。小学生の頃、友人に誘われたことがきっかけでミニバスケットボールを始め、中学校の部活でも3年間バスケットボールに打ち込んだ経験を持つ細田は、自他ともに認めるバスケフリーク。そんな細田に、「AKATSUKI FIVE」の戦いぶりや、今後の国際大会での展望、そして白熱した今大会について語ってもらった。(取材・構成=安藤かなみ)

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来日したNBAのスーパースター・ドンチッチに大興奮!

 海外バスケに興味を持ったのは、NBA公認のゲームソフト「NBA 2K16」のiPhone版をプレイしたことがきっかけだったという。国内外のスーパースターが集結した東京五輪には「テンション上がりました」と興奮気味。「2019年のFIBAワールドカップでは、アメリカを含めてタレントがそろっていない国も多かったのですが、やっぱりオリンピックではどの国も力を入れているんだと感じて、うれしかったです」。

 もちろん、男子代表「AKATSUKI FIVE」の全試合もテレビで見届けた。チームは3戦全敗で予選通過とはならなかったが、「間違いなく全員のレベルが上がっていると思います」という細田。「でも、ちょっとした油断や、やられたくないタイミングで嫌な攻撃をされたり、ほしい場面でシュートが入らなかったり……。そういう“決めきれない”ところが顕著に出た印象です」と悔しい敗戦をかみしめた。

「日本のバスケットは先行逃げ切り型だと思っています。オリンピック前の強化試合のボックススコアを見ても、前半で点差をつけることができないと勝てていません。逆に、前半で相手にリードを許している試合には全て負けているんです。決めきれないところや、前半と後半の差ができてしまったところがちょっともったいないと思いました。そこは3年後のパリ五輪に期待ですね!」

 日本バスケ界では長らく海外チームとのフィジカル面での差が指摘されてきたが、今大会の代表12人の平均身長は1メートル96にまでアップ。さらに2メートルを超える選手が5人も招集されている。細田は「身長が原因という言い訳はできなくなってきていると思っています。身長的にはもう不利ではないですし、167センチの富樫勇樹選手も身長差でやられてしまった場面はないんです。むしろ、身長が強みにもなっているのではないでしょうか」と分析する。

 その上で、「3ポイントシュート」が勝敗を分けるカギだったと考えている。

「NBAなど世界のトップリーグでも、3ポイントシュートの重要性はここ数年で増してきています。今回はスロベニアにそれが顕著に出たと思っています。10分×4クォーターの試合では二桁得点になりやすいのですが、スロベニアが三桁得点をマークできたのは、どの選手も3ポイントシュートをどんどん打っていくし、決めることができるからだと思います」

 7月29日に行われた日本対スロベニアの予選ラウンドでも、スロベニアは116対81で日本を下している。スロベニアの主力選手であるルカ・ドンチッチ選手はオールNBAチームにも選ばれるスーパースターで、細田ももちろん大注目していたという。ドンチッチのすごさを聞いた。

「ドンチッチ選手の身長は2メートル1センチ。ポジションはガードですが、ガードにしては身長が大きく、身体のサイズに幅もあるので、中でも当たり負けしないんです。シュートもパスもうまく、ドリブルもできる。サイズに関わらず持っているスキルがものすごく豊富で、なんでもこなすことができます。それでいて、まだ22歳。そこも注目されているポイントです」

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