【週末は女子プロレス#9】青野未来、“惜しい”からの脱却へ 8・13初戴冠を目指す

「アクトリング」での青野(右)はミュータント役【写真提供:アクトレスガールズ(山川隆一)】
「アクトリング」での青野(右)はミュータント役【写真提供:アクトレスガールズ(山川隆一)】

8・13後楽園はすべてを覆すチャンス

 相手は、アクトレスガールズの一期生コンビだ。尾崎は現在フリーながら、初期メンバーとして団体の創世記を支えてきた。本間は高瀬みゆきと並ぶ団体の支柱的存在。この2人を破ってこそ、新しい時代をアピールできる。青野の主張はむしろ遅かったくらい。それでもまだまだ間に合うだろう。自分の気持ちを表に出すタイプではなかったからこそ、ベルトを取った暁には下の選手たちにどんどんアピール、挑戦してきてほしいと願っている。自己アピールを苦手とする選手がほかにもいると十分に分かっているからだ。だからこそ、団体活性化のためにも自身のベルト取りは必須なのだ。

「劣等感をなくして自信を付けたい。今いろいろと大変な時期でもあるので、自分たちが引っ張っていかなきゃっていう思いがすごくあります!」と青野。ポテンシャルは高いのに、これまではなかなか爆発する機会に恵まれなかった。タイトルへのチャレンジは20年1月にアイスリボンのトライアングル(3WAY)王座、今年2・11新木場でのAWGタッグ王座決定トーナメント決勝戦、本間と組んだ3・20でのディアナWWWD世界タッグ王座挑戦の3度のみと、4年のキャリアからすれば決して多い方ではないだろう。が、8・13後楽園はすべてを覆す大きなチャンスだ。

 舞台をはじめ、新機軸の「アクトリング」、埼玉のコミュニティFM「発するFM」でのパーソナリティー(『午後も発する』『夕焼け発する』の月曜担当)など、多才な活動を行っている青野未来。ここに「チャンピオン」の肩書きが加わるか。華麗な弧を描くダブルアームスープレックスを武器に、初の栄冠まで、あと一歩――。

 最後に、素朴な疑問。“青”野未来なのに、どうして赤いコスチュームなのだろう? 青だから、狙いであえて正反対の赤を使うのか…。「それ、すっごく聞かれます(笑)。別に狙ってるわけじゃなく、単純に赤が好きだからです(笑)」…だそうです!

※尾崎妹加の「崎」はたつさき

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