私の姿を目に焼き付けて― STU48薮下楓、卒業写真集に込めた“いたこと”の余韻

“キャベツ色”で話題を呼んだ緑のワンピース、初挑戦の水着など見どころ満載【写真:イシイヒデキ】
“キャベツ色”で話題を呼んだ緑のワンピース、初挑戦の水着など見どころ満載【写真:イシイヒデキ】

「そのままの私」が詰まった一冊に

――今作では最初で最後の水着にも挑戦するなど、見どころ満載です。ファンの方へのオススメポイント、お気に入りのカットを教えてください。

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「(甲斐)心愛に“キャベツ色”と言われた緑のワンピースはすごくお気に入りです。オススメは、広島の瀬戸田サンセットビーチで撮影した紫の水着のカット。水に入れたのがとても楽しくて、プライベートかのように素で楽しんでいる表情を見たときに、こんな瞬間まで撮ってくださっていたんだとうれしくなりました。セーラー服も人生最後の予定です(笑)。ファンの方も、サイン会で手にしたあとにすぐ読んでくださったり、『いっぱい読み返すね』『感想のお手紙書くね』と声をかけてくださって、そのひと言ひと言が本当にいとおしいです」

――「STU48の笑顔印」である薮下さんらしく、自然体の笑顔も多い印象です。撮影で心掛けたことはありますか?

「表紙の場所(広島の呉市御手洗)を含めて、ミュージックビデオ(MV)の撮影などでほとんど行ったことがあったので、選抜に入ることができたうれしさだったり、立ち位置だったり、そのときに自分が思っていたことを思い返しながら撮っていただきました。表情に関しては、『笑顔で行くぞ!』みたいに構える感じではなく、すごく楽しくて、自然とずっと笑っていました。例えばMVのリップシーンで作る笑顔とは違うというか。その笑顔はアイドルの薮下楓としてきれいに撮っていただく感覚がどこかにあると思います。今回の写真集では、そのままの私で、もう『楽しい!』みたいな感じです」

――2017年5月のSTU48お披露目から約4年、薮下楓はどんなアイドルでしたか?

「イジりイジられじゃないですけど、ファンの方が遠慮なく自分の思ったことを言ってくださるのがうれしくて。ファンの方となんでも言い合える、距離感が楽しいアイドルでいれたんじゃないかと思います。私がずっと笑顔でいたというのは覚えていてほしいですね。乗り越えなきゃいけないこともたくさんありましたけど、本当にSTU48で良かったし、メンバーと出会えたことは私の人生において大きな財産になりました」

――ロケやラジオの収録が最後を迎えたり、徐々に卒業の瞬間が迫ってきているのを自分でも感じますか?

「先日最後のロケがありました。私自身はまだそこまで最後だと意識はしていなかったんですけど、収録が全部終わったあとにスタッフさんたちから『薮下さん、今まで本当にありがとうございました』と声をかけていただいたときに、もう会わないかもしれないんだと思ったら、最後なんだと実感が湧いてきて少ししんみりしました。今は(8月8日の)卒業コンサートまで頑張らないといけないことがたくさんあるので、全力疾走を続けています。ただ、ファンの方の中には会えるのが最後という方も多くて、ひとつひとつのイベント、お仕事をかみ締めてやろうと思っています」

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