氷川きよしの新作アルバムに、漫画家・ヤマザキマリの初作詞曲「生まれてきたら愛すればいい」が収録されることが決まった。

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　氷川が8月24日に発売するポップスアルバム「You are you」。昨年、初めて挑戦したポップスアルバム「Papillon（パピヨン）―ボヘミアン・ラプソディ―」はビルボード週間アルバム･セールス･チャート1位（2020年6月22日付)、オリコン週間アルバムランキング（同日付）2位を記録した。今作はそれに続く、待望のポップスアルバム第2弾だ。

　そこに、ヤマザキの作詞曲が収録となる。氷川とヤマザキは約3年前、共通の友人との交流の中で意気投合。ヤマザキから大ヒット作の漫画を映画化した「テルマエ・ロマエ」の話や、イタリアでの生活や価値観などを聞く流れで、氷川がヤマザキの感性で歌詞をお願いしたいと思い、2年ほど前に氷川から軽い気持ちで依頼したところ、「いいですね、やりましょう！」と二つ返事で承諾。“氷川きよし”を知った上でストーリーが描かれた。

　歌詞は1年前に完成し、そこに2015年に「hug」を提供した木根尚登の慈愛あふれる優しいメロデイーが乗せられた。最終的にはシャンソンの世界観になって仕上がった。

　氷川は「素晴らしいもの、感動するものをたくさん書かれている大作家の先生でいらっしゃる、そのマリさんに、ちょっと気軽に『歌、作ってもらえないですか』みたいな感じで言ったら、『いいですね、やりましょう！』って、すごく男らしい潔さでご快諾いただき、書いて下さりました。それででき上がったのが、こんなに素晴らしいシャンソンの世界になって仕上がりまして、木根さんのシャンソンの世界は、まさに令和のシャンソンだなって思いました｣と語った。

　ヤマザキは「重い扉を解き放ち広い空へ向けて両手を広げているような、そんな氷川さんの声を思い浮かべていたら出てきたのが『生まれてきたら愛すればいい』という、今回書かせていただいた歌詞のフレーズでした。この世に生まれたら、素直に、そして精いっぱい生きることを謳歌（おうか）すればいい。それはまさに氷川さんの生き方から教えてもらった言葉でもあるのです」とのコメントを寄せた。