黒谷友香、45歳独身の理由と人生観「人生の最後まで変化し続けていきたい」

人生観について語る黒谷友香【写真:荒川祐史】
人生観について語る黒谷友香【写真:荒川祐史】

理想の生き方「自分で考えて何か変化させ、そこに意味を持たせてデザインしていく人生」

 20年、30年先をどう考えているのだろうか。

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「さみしくなる質問ですね(笑)。友達にどうするのかと話して『老人ホームとか、一緒の所に入りたいよね』としゃべり始めた年代です。仲間がいると思っちゃって安心しているのかもしれません(笑)」

 毎日が充実して結婚を考える時間がないのか。人生観も気になる。

「前とちょっと違うんです。直接、人間関係を作っていこうと、前より思っているんです。今は自分の興味のあることが仕事になっているサイクル。昔は来た仕事をやっていました。今は、自分でどんなふうにしていきたいとか、どういう仕事をしたいかを、私から言っています。たとえばCMでお世話になる社長さんと、私が直接会って話をして、そういう考えで商品を開発したんですね、という会話をしたり。『これやってください』『分かりました』ではない付き合い方をしていきたいと思っています。それは前とは変わってきました。そういうことをやっているときが楽しいです」

 自分の思いを大事に、人との出会いも大切に、そのとき、その瞬間を大事に生きていきたいという姿勢を感じる。

「今、DIYとかガーデニングをやっている場所も自分だけの楽しみのためにやっているわけではなくて、将来、そこでヨガや料理教室をやったり、みんなが集まれる場所を作りたいなというのがあってやっています。私、キャンドルを作る資格を取ったんですよ。将来、たとえば生徒さんを集めて教えてみたりもできますし。また、いろんな才能を持った人が集まったりできる場所にしたいです」

 あらためて人生観を尋ねた。

「ある物をそのまま使うのではなく、自分で考えて何か変化させ、そこに意味を持たせてデザインしていく人生。それを今、楽しみながらやっている感じです。そういう状況ですから、恋愛より自分で精いっぱいです。人生、楽しまないと損。あとは、自分のことばかりではなく、広い視野でみんなのことを考えられる人間になりたいです。人生の最後まで変化し続けていきたい」

□黒谷友香(くろたに・ともか) 1975年12月11日、大阪府生まれ。雑誌「mcSister」の専属モデルをへて1995年の映画「BOXER JOE」で女優デビュー。2000年のTBS系ドラマ「金曜日の恋人たちへ」、09~11年「ハンチョウ」、11年のNHK「カーネーション」、舞台は06年「熱海殺人事件 売春捜査官」、21年「画狂人 北斎」などに出演。

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