黒谷友香、45歳独身の理由と人生観「人生の最後まで変化し続けていきたい」

女優・黒谷友香が、高島礼子とともに主演を務める映画「祈り-幻に長崎を想う刻(とき)-」(8月20日順次公開、松村克弥監督)で、昼は保母、夜は詩集を売りながら被ばく当日に自分を犯した男に復讐を誓うカトリック教徒を演じている。舞台は、原爆投下から12年後の長崎。生まれたばかりの赤ちゃんと病気の夫を抱え、尋常ではない人生を歩む女性を演じている。この難役にどう挑んだのか。また、黒谷自身の人生観、結婚観も聞いた。

映画の魅力を語る黒谷友香【写真:荒川祐史】
映画の魅力を語る黒谷友香【写真:荒川祐史】

映画「祈り-幻に長崎を想う刻(とき)-」主演としての願い「長崎を最後の被爆地に」

 女優・黒谷友香が、高島礼子とともに主演を務める映画「祈り-幻に長崎を想う刻(とき)-」(8月20日順次公開、松村克弥監督)で、昼は保母、夜は詩集を売りながら被ばく当日に自分を犯した男に復讐を誓うカトリック教徒を演じている。舞台は、原爆投下から12年後の長崎。生まれたばかりの赤ちゃんと病気の夫を抱え、尋常ではない人生を歩む女性を演じている。この難役にどう挑んだのか。また、黒谷自身の人生観、結婚観も聞いた。(取材・文=中野由喜)

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「原爆をテーマに扱っている皆さんに見ていただきたい作品です。私にとって本当に大事な作品になりました。難しい役でした。キリスト教、原爆、いろんな資料を調べて勉強し、演じる役は、どういう人物かを自分の中で、こうかな、ああかな、といろいろ考えて、探しながら、演じることができるまで理解に努めました。どんな役も難しいですが、今回はやりがいがありました」

 めったに出会えないような難役に苦労した様子がうかがわれる。

「でも、自分の思ったことは役を通しては伝えられたと思っています。この作品に関わりながら、当時のことを調べ、戦争について勉強し、そうだったんだ、と知ることも多く、日本人として世界にもう一度、今、伝えていかないといけない出来事だと、すごく思いました。たった76年前に実際にあったことです。本当に長崎を最後の被爆地にしないといけない。それを感じてもらいたいと思います」

 劇中では、妻で母を演じたが、実生活では45歳の独身。結婚観も聞いてみた。これまで恋愛話は聞いたことがない。

「(恋愛話)ないですよね(笑)。あまり結婚願望がないんですよ。だから、理想の家庭像とか、男性像を聞かれても、ごめんなさい」

 結婚に魅力を感じていないということだろうか。

「そうですね(笑)。しょうがないですよ。ここまできたら。結婚願望がもともとないですからね、若い頃から。困っちゃいますよ。私の友達には結構、いますよ。類は友を呼ぶといいますから(笑)」

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