K-POPアイドル育成クラス 生徒がコロナ前の5倍に激増 ダンス校「予想もしなかった」

マスク着用のうえで真剣にダンスレッスンに取り組む生徒たち【写真:鄭孝俊】
マスク着用のうえで真剣にダンスレッスンに取り組む生徒たち【写真:鄭孝俊】

日本人メンバーの獲得に積極的 コロナ禍でも活発なオーディション

「専門クラス」の生徒はほとんどがK-POPアイドルになる夢を持っている。生徒たちはK-POPアイドルグループさながらのフォーメーションダンスを数回のレッスンで完成させていく。「他のスクールでもK-POPアイドルの育成をしているところはありますが、当スクールではアイドルになるための礼儀なども指導しておりまして独自で差別化できていると思います。親御さんからも感謝されています」(松岡さん)。

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 生徒にとって最初の関門は、韓国の大手芸能事務所が同校を通して行うオーディションへの応募だ。自身のダンスと歌唱を動画に収めて返送し、審査を待つのだ。もちろんハードルは高い。「現在はコロナで動画オーディションやzoomオーディションもありますが、コロナ前は韓国から新人開発の担当者が直接見に来てオーディションをしていました。毎回30人ほどがオーディションに応募しますが、通過するのは1、2人いるかどうか。門は限りなく狭いです。それでも当スクールは韓国の大手芸能事務所さんとパイプがありますから、オーディションには今後も積極的に挑戦していってほしいです」(同)。

「T1419」の“キオくん”が同校出身

 K-POPアイドルを目指して週5回、同校に通う生徒もいるという。そんななか、同校にとってこの上ない朗報となったのが韓国発グローバルグループ「T1419(ティーイチヨンイチキュウ、韓国語はティーイルサイルグ)」が今年1月11日に日韓同時デビューしたこと。9人で構成されるこのチームには日本人メンバーが4人含まれており、その中の“キオくん”が同校出身という。松岡さんは「2018年7月から19年9月まで専門クラスで頑張った子です。最初はおとなしくてかわいい雰囲気でしたが、レッスンを始めてから急に活発になり別人のように変わっていきましたね」と振り返った。

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