K-POPアイドル育成クラス 生徒がコロナ前の5倍に激増 ダンス校「予想もしなかった」

K-POPの人気が世界中に拡大するなか、K-POPアイドルを目指す日本の若者が増えている。東京・JR新大久保駅近くのK-POP専門ダンススクール「K-POP DANCE STUDIO(KPDS)」(東京・新宿区)の専門クラスでは生徒数がコロナ禍前の5倍にふくれ上がっているという。同校責任者の松岡さんに理由を聞いた。

K-POP専門ダンススクール「KPDS」の入り口。コロナ禍のなか扉をたたく若者が増えている【写真:鄭孝俊】
K-POP専門ダンススクール「KPDS」の入り口。コロナ禍のなか扉をたたく若者が増えている【写真:鄭孝俊】

K-POPアイドル志望者がマスク着用でダンスレッスンに参加

 K-POPの人気が世界中に拡大するなか、K-POPアイドルを目指す日本の若者が増えている。東京・JR新大久保駅近くのK-POP専門ダンススクール「K-POP DANCE STUDIO(KPDS)」(東京・新宿区)の専門クラスでは生徒数がコロナ禍前の5倍にふくれ上がっているという。同校責任者の松岡さんに理由を聞いた。(取材・文=鄭孝俊)

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 JR新大久保駅から徒歩1分。ビル5階のダンススタジオでは、マスクを着用した若い女性たちがダンスインストラクターの動作に合わせながら入念に柔軟体操をした後、激しいダンスレッスンに汗を流していた。一心不乱にダンスに集中する生徒たちはみな真剣な表情だ。窓の外は雨がしとしと降っていたが、スタジオ内の熱気は高まるばかりだ。

「新型コロナウイルス感染症が広がる前、本格的にK-POPアイドルを育成する専門クラスは2クラスだったのに現在は10クラスに激増しました。コロナ禍にもかかわらず生徒数が伸び続け、KPDS全体では現在36クラスあります。開校して9年になりますが、これほどまでの規模になるとはまったく予想もしていませんでした」

 こう語る松岡さんは開校当初から同校の責任者を続けている。生徒の募集、レッスン内容の決定、講師の採用のほか、韓国の大手芸能事務所との独自のつながりを生かしてKPDSの生徒限定で特別なオーディションを定期的に開催するなど学校運営全般をこなしている。生徒の男女比は女性が70%、男性は30%ほど。年齢は3歳から中高年男性までと幅広い。

K-POPアイドルグループで日本人が活躍 「自分にもチャンス」

 コースは3歳以上の「LITTLEクラス」に始まり「KIDSクラス」、「ジュニアクラス」、一般向けの「趣味クラス」、「初心者クラス」、「基礎クラス」、K-POPアイドルを目指す「専門クラス」、「オーディションクラス」などに細かく分けられており、KPDSに来ればすべてのレッスンでK-POPダンスの指導が受けられる。1クラスのレッスン時間は1時間20分。各クラスとも12~20人ほどの生徒が連日、K-POPダンスを楽しんだりパフォーマンス力の向上に打ち込んでいる。

 それにしてもK-POPダンス校がなぜこれほどの人気となっているのか。松岡さんは「BTSがアメリカの音楽チャートで1位になるなどK-POPが世界的な人気を獲得していることもありますが、TWICEやNCTに日本人メンバーが加わっていたり、日本人メンバーだけで構成されているNiziUが活躍していることが大きな理由だと思います。K-POPのアイドルグループとして活動する日本人が増えてきたことで『自分にも道が開けた』『チャンスが広がった』と前向きにとらえる生徒さんが増えています」と話す。

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