ホリプロTSCグランプリ・木下彩音、悩める21歳…落ち込んだ時は「涙活してます」

「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリの木下彩音(21)が、映画で初ヒロインを務めた。高校3年生のときに、黒板に書かれた心ない書き込み事件を引きずる男女が7年後に再会を果たし、過去を精算する「Bittersand」(6月25日公開、杉岡知哉監督)だ。デビュー6年目、大学4年の木下はこれまでの芸能活動を振り返り、「50点ですかね。中国語を勉強中なので、中国映画に出たい」と話した。

インタビューに応じた木下彩音【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた木下彩音【写真:荒川祐史】

映画「Bittersand」で初ヒロイン「走るシーンも多いので、すごい青春」

「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリの木下彩音(21)が、映画で初ヒロインを務めた。高校3年生のときに、黒板に書かれた心ない書き込み事件を引きずる男女が7年後に再会を果たし、過去を精算する「Bittersand」(6月25日公開、杉岡知哉監督)だ。デビュー6年目、大学4年の木下はこれまでの芸能活動を振り返り、「50点ですかね。中国語を勉強中なので、中国映画に出たい」と話した。(取材・文=平辻哲也)

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 芸能界の登竜門「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で応募総数3万9702人の頂点に立った木下にとって、念願の映画初ヒロインだ。

「なかなかオーディションで受からなくて、3年目から悩むことが多かったんです。上京して1人で暮らすようになって、大丈夫かなと思う時期もありました。オーディションで自分がしたい役を取りきれないところもあって、上に上がっていきたいという思いもあるから、現状は50点ぐらいですかね」と自己採点は厳しめだ。

 本作で演じたのは高校3年生の夏休み明け、誰かが黒板に書いた自身への中傷をきっかけに、明るい高校生活を失い、社会人になった現在もひきずるヒロイン、石川絵莉子。「私も基本、自分で解決しようと思う性格。性格やリンクする部分が結構多いなと思えたので、すうっと内容が理解できました。学生の役と25歳の役と幅広い演技に挑戦できるのもいい機会でした。不安もあったのですが、同世代の方たちがすごく多い現場も初めてで、すごく居心地もよく、楽しく撮影できました」と振り返る。

 自身も、絵莉子のようにイヤなことを引きずるという。「1人で考えるタイプなので、泣いてスッキリします。涙活ですね。わざと悲しい音楽や映画を見たりして、悲しいのは自分だけじゃないんだと自分を励まして、スッキリ。履歴を見たらすごい病んでるやつみたいなんですけど(笑)。半身浴して、汗もかいてリフレッシュして、明日から頑張ろうと切り替えます」

 劇中、25歳になった登場シーンでは、いきなり瓶で人を殴るシーンも。「人を瓶で殴ることは今までなかったので(笑)、今後も私の生活ではないと思うんですけど、それが印象に残っています。『一発で決めたいね』と話していて、1回でパンときれいに割れて、スッキリしました。走るシーンも多いので、すごい青春って言うか、清々しい気持ちになりました」

 撮影は2年前の夏で、9日間。学校でのシーンではキャスト、スタッフ泊まり込みだった。「シリアスなシーンも多かったのですが、カットがかかったら、みんなで和気あいあい。駄菓子を食べたり、高校生に戻った気がしました。男女問わず本当に仲良く、撮影が終わっても、みんなで部屋に集まって、カードゲームをしたり、修学旅行みたいでした」

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