興味深いのは、第2代RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプが「（JAPANグランプリの）優勝者はキンタロー」と語っていること。これについて金太郎は「破壊力とか派手さだけでテキトーに言っていますね、それは」と冷静を受け止めた。では、なぜ彼が金太郎を推すのか。「たぶん、マネル・ケイプが（RIZINを）観に来た最後の大会が浜松（2020年2月22日、浜松アリーナでのRIZIN.21）やったんですかね。その時、マネル・ケイプが僕の試合（加藤ケンジ戦）を目の前で観ていたので。それでたぶん、そういう印象がついているんじゃないですかね」と推察。実際、「目を合わせたくらいで、しゃべったりとかはしていない」と話している。

　ちなみに「マサカリチャンネル」では、前田日明チャンネルとコラボし、金太郎と前田日明がなぜかおばけ屋敷に行ったり、メリーゴーラウンドを一緒に乗ったりと他ではお目にかかれない映像がある。

「（前田はお化け屋敷で）全く怖がらなかったですね。幽霊のオモチャをつぶそうとしていたので、店員さんにちょっと怒られていました」（金太郎）

　そうかと思えば、金太郎がファイトスタイルに影響を受けた“天下無双の火の玉ボーイ”五味隆典のチャンネルともコラボし、五味の主宰するラスカルジムで金太郎が直接、五味に稽古をつけてもらっている映像が、金太郎と五味双方のYouTubeチャンネルに公開されたりもしている。

　いずれにしても、せっかく大みそかまで半年もかけて、日本に現存する16人の精鋭がバンタム級の頂点を決めることになったのだ。那須川天心や朝倉兄弟に続き、いや、その地位をおびやかす存在が登場してこないと、日本の格闘技界は盛り上がっていかないのは周知の事実。

「とりあえずは勝つこと。勝てるプランは立ててある」と自信をのぞかせた金太郎は首尾よく伊藤を退け、2回戦に駒を進めることができるのか。