デビューで傑作映画のヒロインに大抜てきされた女子高生が10年後にたどり着いた場所

亡くなった祖父の言葉を胸に「とにかく、テングにならずにゆっくりやりなさい」

「『ももいろそらを』の後、ブレークしたら、一瞬でボロが出てしまったと思うんです。当時の私って、集団行動や、人と話すのが苦手。ただ、お芝居や自分の好きなものにはすごく情熱がある女子高校生でした。うちの家系は母方が歯医者、父方が俳優業。なんとなく敷かれたレールがあって、小学校の頃はいじめられたりして、芸能界に入ったら、何かが変わるのかなと思っていたんです」

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 その道を作ってくれた祖父・大木実さんについては、こう語る。「祖父はいつもこたつからテレビを見ていましたね。オーラがあって、なかなか近づけない。ものすごく厳しくて、怖かった印象です。最初のCMのお仕事が決まった時は喜んでくれて、『とにかく、テングにならずにゆっくりやりなさい』って。それが唯一、お仕事に関して、言ってもらえたことです。その後、亡くなってしまったので(09年3月、膵臓がんで死去)」。池田はその言葉を胸に、今、新たな女優人生を切り開こうとしている。

□池田愛(いけだ・あい)1995年2月4日、神奈川県横浜市出身。2011年、映画「ももいろそらを」で初主演。第24回東京国際映画祭で「日本映画・ある視点部門」最優秀作品賞を受賞のほか、2012サンダンス映画祭にも出品。12年、学業専念のため芸能活動を停止していたが、14年に芸能活動を再開した。

次のページへ (4/4) 【写真】「可愛い過ぎる」「髪の毛の水色なのに似合う」の声も。レムちゃんのコスプレ姿を披露する池田愛
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