夏菜が明かすバラエティーと女優業を両立する理由「役者ばかりだと疲れちゃう」

持ち前の美貌と抜群のスタイルが光る夏菜【写真:荒川祐史】
持ち前の美貌と抜群のスタイルが光る夏菜【写真:荒川祐史】

95年のシーンでは安室奈美恵風の衣装も「映画に入ると結構やせるんです」

 山崎、そして鈴と手を組む悪役の眞島秀和との印象については「眞島さんは以前も共演したことがあります。あまりオンオフのない方で、飲みに行ったら、楽しそう。一方、山崎くんはスイッチ型で、お芝居が始まると人が変わるタイプ。青年にもなれるし、ピュアな幼い感じの芝居もできる。つかみどころがない人で現場でも、突然、ボン・ジョヴィの曲を爆音でかけたりするんです。そんなアンバランスさがあるんだけど、それがすごいバランスになっている人です」

 1995年のシーンでは、安室奈美恵風の衣装も楽しんだ。お気に入りは、株主総会のシーンで登場する紺に白いストライプが入ったスーツ姿だ。ここでは持ち前の美貌と抜群のスタイルが光る。「お酒が好きで、毎日飲むんですけど、ドラマや映画の撮影前日は飲まないようにしているんです。だから、映画に入ると結構やせるんですよね。むくみが抜けて、あの体型維持になったのかもしれません。食べ過ぎたら、3日ぐらいで調整するようにしています」

 出番こそ多くはないが、登場シーンは印象深い。女優としての出世作となった「GANTZ」もSF。相性がいいのかもしれない。「私はSFがすごい好きなんですが、女性はそうでもないみたいなので、ザ・SF映画ではないよと伝えたいです。複雑な人間模様が描かれ、本当にうまくまとまった映画だなと思います。タイトルに夏が入っているのもいいですよね」

 撮影は2020年1月。その後、コロナ禍が襲った。「1か月ぐらい、まるまる仕事がない日が続きました。映画も1本飛んでしまった。ただ、落ち込むことはなかったですね。犬と海に出かけてみたり、ゲームをやったり、いろいろとやることもありましたから。気がめいりそうになったこともありますが、何事も前向きに考えることが大事だと思います。映画を見てもらえれば、一歩踏み出す勇気とか、未来を切り開くことなど、メッセージがもらえると思います」

 今後もバラエティーと女優業を両立させていく考えだ。「私には両方あることが大事なんです。本当の自分はバラエティー寄りの自分。役者ばかりをやっていると、いつでも頭フル活動している感じで、疲れちゃう。脳を使うところが違う感じがするんですよね。女優をちょっとずつ増やしてはいきますけどね。バラエティーはバランサーなんです」と明かす。

 主人公は30年の時を旅するが、「過去には戻りたいとは思いません。だって、今ある環境が幸せだから。30年後に何をしているか? 62歳か。分からないな。そこら辺で飲んでいそうです(笑)。孫と酒を飲んでいたいかな。みんなに愛される元気なおばあちゃんでいたいなと思います」。今年1月には一般男性との結婚も発表した夏菜。公私の充実ぶりをうかがわせた。

□夏菜(なつな)1989年5月23日、埼玉出身。2006年、TBS系ドラマ「ガチバカ!」でデビュー。12年、NHK連続テレビ小説「純と愛」の主演に抜てきされ、映画・ドラマ、バラエティー番組で活躍。主な代表作に、ドラマでは「ダブルス~二人の刑事」「スペシャリスト」、映画では「GANTZ」「鋼の錬金術師」「銀魂2 掟は破るためにこそある」など。

※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさき

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