ボーカル講師をしながらも現役の歌手なので、自分の歌手活動を優先しています。ここ数年、比重が大きいのはバンド。09年に5人組ヘビメタルバンド「GALNERIUS（ガルネリウス）」に加入し、毎年アルバムを出し、日本全国だけでなく欧州、アジア、南北アメリカといった海外でも公演しています。コロナ禍の20年は10月にライブ配信をして、今年は6月16日にアルバムを発売し全国で9か所10公演を予定しています。ソロ活動は自分のやりたいようにできて楽しいですけど責任もある。バンドはソロではできない規模の会場で歌える上、責任が5分の1と気が楽で、みんなでワイワイやれる楽しさがある。ソロとバンドの両方をやることで、両方の良さを味わえています。

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　新型コロナウイルス感染症の影響は大きいですよ。去年の2月の20日頃からすべての仕事が延期やキャンセルになり、最初は「喉を休められるからいいや」と思っていましたが、気付いたら声が枯れてきて。怖くなって病院へ言ったら、「声帯を休ませすぎ。声帯を動かす筋肉が痩せている」と言われてしまいました。ほんと、去年春からほとんど何もできずボケッとしていましたから……。

　声はまだ少し影響が残っていますけど、「You’re the Only…」は今も変わらず昔のキーで歌えますよ。30年プロで歌い続けてきたことと、若い頃に無理なく高音が出せる発声を自分なりに試行錯誤して見つけられたからじゃないか、と思います。毎年デビュー記念日の5月21日近辺でライブをしてきたので、今年は配信でライブをやる予定です。去年からYouTubeで発信も始めました。お客さんのいない状態で歌うのは、やっぱり違和感がありますよ。それでも活動を続けるのは、積極的に発信しないと忘れられるんですよね。歌手としては珍しく物まね番組に出たりするのも、面白そうだから、という理由に加え、そういう事情もありますね。