“ボク”が全身にタトゥーを入れる理由…仲万美が告白「誇りと思うから体に刻みたい」

初主演では一切、緊張がなかったという【写真:荒川祐史】
初主演では一切、緊張がなかったという【写真:荒川祐史】

監督から激アツオファー「これは万美にしかできない」

「普段は緊張しいのあがり症」というが、初主演には一切、緊張はなかった。ダンスシーンの振り付けは自ら考え、時に自然に反応するように見せた。「フィルが真正面から『これは万美にしかできない』と伝えてくれたので、それが自信になったのかもしれない。撮影中も、『万美なら、どう思う』と聞いてくれたんです。ダンスは最初のうちは流行りの手振りを入れているんですけども、最後のコンテストでは体全体で踊るようにしました。それって、まさに仲万美のスタイルなんですよ」

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 ダンサーとして、一番楽しかったのは椎名のツアーだという。「学生時代はバンドをやっていて、『東京事変』のバンドスコアを頑張って覚えたくらいの大ファン、憧れの方だったので、そんな方と一緒に仕事するのは興奮しました。マドンナはリハーサルで、『ライク・ア・ヴァージン』を聴いて、『これ、マドンナの曲だったんだ。シンディ・ローパーだと思っていた』くらいでしたね。もちろん彼女のことも好きです。すごい優しいですし、お母さんみたいな存在。ただ、お母さんぶりが過ぎて、うるさい面も。『あれをするな』『これをするな』とたまに干渉してくる時も……」

 どうして女優の道に踏み出したのか。「3年前にダンスが大嫌いになったことがあったんです。また好きになるためにどうしようかと考えた結果、ダンスをやめようと思ったんです。じゃあ、次に何をしようかなと思った時に、『チワワちゃん』のオーディションに声をかけられたんです。何も分からないけど楽しくて、ダンスももう一度好きになれた」

 ダンサーと女優の共通点は? と聞くと、「演じることですかね。普段はすごく喋るし、自分でも接しやすいと思うんですよ。でも、踊っている時は怖いくらいだと言われます。それはきっと自分で演じているもの。思っている感情を体で表現するのは伝わる伝わらない関係なく、楽しいです。“ボク”はダンスだけではなく、プライベートでも縛られるのがあんまり好きじゃない。だから、フリースタイルで、その時のテンションとノリ、モチベーションで結構変わったりします」

 劇中にはダンサーを目指すユメの初々しさと“ダンスアーティスト・仲万美”が共存。トレードマークである全身に入ったタトゥーもそのまま見せている。胸には太陽、背中には半分の旭日、手のひらに目、肩には鹿の角、手首には鍵穴……。

次のページへ (3/4) 「こんなにタトゥーがある女優さんって、いないんじゃないかな」
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