キラメイブルー・水石亜飛夢、ひとり親家庭を支援する理由「僕もヒーローに救われてきた」

真剣なまなざしで話す水石。ヒーローを演じたことで知れた生の声があったという【写真:荒川祐史】
真剣なまなざしで話す水石。ヒーローを演じたことで知れた生の声があったという【写真:荒川祐史】

叩かれる著名人の慈善活動には「影響力を困っている人のために使うのは全うだし、すごくいいこと」

――クラウドファンディングという方法では水石さんが旗振り役になり、資金を集めることになります。かなり大きな責任が伴う活動ですが、踏み出すことにためらいや迷いはなかったのでしょうか。

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「他の事例でも俳優の方が同じような活動をされているとは聞いていなかったので、僕もどうなるのかは分からなかったんです。こういう風に、ちょっと形がよく見えるものに対して、今の時代、重箱の隅をつつきたい方ってたくさんいらっしゃるじゃないですか。

 僕もできることなら炎上したり、叩かれたくはないので、怖いところはあったんですけど、ちょっと周りからつつかれようが、応援してくださる方はきっとたくさんいるはず。皆さまのことを信じていますし、皆さまがいたからこそ、できたことだと思っています」

――有名人の方が社会貢献活動をすることに対して、否定的な意見を持っている人もいます。そんな不安もありながら、最後はファンの皆さんが水石さんを後押ししたのですね。

「今回、この『グッドごはん』と提携しようと思ったきっかけは、サッカーの長友佑都選手がコロナ禍で同じような活動を行っていたのを見たからなんです。著名人の方だったり、インフルエンサーの方は影響力を持っていると思うんですよね。なので、その力を困っている人のために使うのは全うだし、すごくいいことだと思います。

 僕自身、ニュースで戦争や貧困について目にするけど、そこに『立ち上がろう』という気持ちや思いを持ったり、一歩踏み出すまでの動機は正直少なくて。でもこの1年、ヒーローをやらせていただいたおかげで、皆さん生の声やヒーローの偉大さを知れた。今回の活動も、ヒーローをやったからこそできる活動なのかなと」

――ヒーローに憧れた子どもたちが変わっていくように、ヒーローを演じた水石さん自身にも変化があったということでしょうか。

「僕は出演していた側ではあるんですけど、ある意味別人のように思えたところもありました。皆さんは自分がやっていた役にパワーをもらったと言ってくださって、出ていた僕が言うのもなんですが、『ヒーローってすごいな』と思うこともありました。それって作品の中の役でしょと思われるかもしれませんが、、『本当にヒーローはいるんだよ』と小さいお子さまにも未来に希望を持ってもらいたいと感じています。

 ひとり親のご家庭は孤独を感じているとも聞きました。『こっちに目を向けてくれていない』という感情がとても強いそうです。そういったご家庭やお子さんに、これだけ目を向けて、助けてくれようとしている人がいる。1人じゃないんだよというところも届けることができたらいいなと思います」

――ヒーローを演じてきた中で、ヒーローの力を強く実感したことはありますか。

「毎週朝に放送される『キラメイジャー』という作品が、『心のよりどころだった』と言っていただいたことです。『つらいことがあってもキラキラできることで忘れられました』『子どもは外に出れないけどキラメイジャーを見て楽しそうにしています』という声もいただいて、単純ですが、誰かを救っているんだなと思いましたね」

次のページへ (3/4) 当初の目標であった300万円を達成。ネクストゴールに700万円を設定し、大阪での支援も目指す。
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