キラメイブルー・水石亜飛夢、ひとり親家庭を支援する理由「僕もヒーローに救われてきた」

スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」(テレビ朝日系)で押切時雨/キラメイブルー役を演じた俳優・水石亜飛夢(25)が、コロナ禍で困窮するひとり親家庭支援のためにクラウドファンディングを立ち上げた。ひとり親家庭を対象に食事の支援を行うことを目標に、「#Be A HEROプロジェクト」と名付けられたこの活動への強い思いを水石にたっぷり語ってもらった。

「魔進戦隊キラメイジャー」でキラメイブルーを演じた水石亜飛夢。【写真:荒川祐史】
「魔進戦隊キラメイジャー」でキラメイブルーを演じた水石亜飛夢。【写真:荒川祐史】

ひとり親家庭から届いた1通の手紙から今回のプロジェクトがスタート

 スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」(テレビ朝日系)で押切時雨/キラメイブルー役を演じた俳優・水石亜飛夢(25)が、コロナ禍で困窮するひとり親家庭支援のためにクラウドファンディングを立ち上げた。ひとり親家庭を対象に食事の支援を行うことを目標に、「#Be A HEROプロジェクト」と名付けられたこの活動への強い思いを水石にたっぷり語ってもらった。(取材・構成=安藤かなみ)

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――ひとり親家庭を対象としたフードバンク「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンと提携し、「#Be A HEROプロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトを始動することになったきっかけを教えてください。

「昨年は、新型コロナウイルスの影響ですごく不安定な時期が続きました。僕も『キラメイジャー』の撮影が2か月間止まったこともあって、自宅にずっといる機会が多かったんです。そんなとき、テレビでひとり親家庭のことを見ました。子どもは学校に行けず、面倒を見てくれる人もいない。それで働きに出ることもできないご家庭もあったりして、給料も激減して本当に困窮しているということを知りました。

 緊急事態宣言が明けたころ、応援してくださっている方からお手紙が届いたんです。『私もワーママで、2人の子どもを育てています。給料が激減して、本当に寝ても覚めても先が見えない状態だった。死にたいって思ったし、死のうとも思った』と書いてありました。

 その方は僕がデビューした当時から応援してくださっていたそうなのですが、そんな僕がヒーローをやっていることや、自粛期間中に配信していたインスタライブですごく元気をもらったとも書いてあって。『まだ死ねない、生きようと思った。あのとき救ってくれてありがとう。今生きていてよかったです』というお手紙を読んで、その時は『本当によかったな』『誰かの役に立てているな』と単純に思いました。でも、僕やキラメイジャーを知っている人にしか届けることができていないということにも気づきました。

 経験したことがないような大変な年になりましたが、キラメイジャーも何とか1年走り終えることができて、あとはヒーローショーや地方のライブツアーを残すのみとなりました。最後走り終える前に、もう一度『ヒーロー』という偉大な力を借りて、自分自身でなにかできないかなと思ったのが今回のプロジェクトの発端です」

――いろんな支援の方法がある中で、食事にフォーカスした理由を教えてください。

「『キラメイジャー』は“キラメキ”をテーマにしていて、『キラメこうぜ』という決めぜりふがあります。でも、家庭が困窮していて、食べるものもままならないご家庭に『キラメこうぜ』とか、一緒にキラキラしましょうはちょっとムリだなって思うようになって。食べるものは生きることに直結していて、心にもすごく影響してくるもの。まずはそういうご家庭に少しでも『ご飯っておいしいな』と思ってもらえたらいいなという気持ちから、今回は食料配布にフォーカスしました」

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