【ズバリ!近況】女優・井上晴美が語る熊本地震被災後の今…テレビなし、超早寝早起き生活「修行です」

人と違う人生を楽しんでいる【写真:舛元清香】
人と違う人生を楽しんでいる【写真:舛元清香】

厳しい田舎暮らしでも「修行だ」「鍛えられた」と前向き

 東京を離れ、地方へ移住したのは、結婚して長男が生まれたのがきっかけです。主人とは、私がカナダ・バンクーバーに留学しているときに知り合いました。彼は自然農法を提唱する愛媛出身の農学者・福岡正信さん(故人)が大好きで、「自分も自然農法をやりたい」「自然の中で子育てしたい」と言うので、長野県の中部に親子3人で移住したんです。そこを選んだ理由は、主人が地図を広げて「う~ん……ここ!」って指さした所だから(笑)。山に囲まれてて、私たちが出会ったカナダに似てる、と思ったんじゃないかな。

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 でも、引っ越した先の町にはコンビニが1軒もなく、病院も内科はあっても小児科はなく、ウチはリンゴ畑の中にポツン(笑)。1日中、家族以外の人に会えなくて苦しくて、初めての子育てなのに助けてくれる親きょうだいや相談できるママ友もいなかったので、うつっぽくもなりました。でも、ないものねだりをしてもしょうがない。「これも人生だ」「修行だ」と思って、「ないならどうするか」と考えるようになって鍛えられました(笑)。もともと私は新しいこと、変わったものに惹かれる性格のようで、そのようなことを楽しみながら生きていきたいと思っています。

地方移住がうまくいく秘訣は

 11年の東日本大震災が起きた当時、私は3人目の子どもの出産を控えていました。両親やきょうだいのいる熊本のほうが心強いと思い、熊本へ移り今に至ります。今、新型コロナウイルス感染症の流行で、東京を離れて地方移住を考える人が増えているみたいですけど、長野、熊本と住んでみると、たまに遊びに行って「朝日や夕日がきれいだ」と思うのと、そこに定住することは違う、と実感しています。

 地方は地方のルールがたくさんあるので、それに馴染めないと楽しく暮らすのは難しい。ウチは地域のコミュニティーには入らず、程よい距離感を保つ、という選択をしていますけど、移住するなら移住先をよく調べてから移ったほうがいいと思いますね。自由な生活を求めて移住したはずなのに、望まないルールに縛られて窮屈な思いはしたくないはずですから。地域によっては、お試しで1週間滞在してから移住を検討できるような仕組みがある所もあるそうですし、できるだけ移住後の選択肢があるように移住先を検討すれば、幸せな移住生活が待っていると思いますよ!

□井上晴美(いのうえ・はるみ)1974年9月23日、熊本市生まれ。91年、バラエティ番組「桜っ子クラブ」(テレビ朝日系)のメインキャラクター「桜っ子クラブさくら組」のメンバーとしてデビューし人気獲得。連続ドラマ「ナースのお仕事」「最高の片想い」(フジテレビ系)などで女優としても活躍し、99年には頭をそり上げた姿でヘアヌード写真集「LIVE」(幻冬舎)を発売し話題に。2005年に結婚し、1男2女を自然の中で育てようと長野、後に熊本へ移住。

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