ユニバーサル王座の次には当然、KO-D無差別級王座も視野に入ってくる。現在の王者は秋山準だが、全日本プロレスリングに5年間、上がっていた高尾にしてみれば「あの人のことは、DDTの中で俺が一番、分かっているんじゃないか」とうそぶく。DDT入りした秋山に、タライをぶつけ「俺が知る王道だか本道は、アレだよ」とニンマリ。秋山VS高尾のタイトル戦への期待も高まる。

　そういえば秋山は、酒にはあまり強くないという。「まあ、どっちにしても、俺の方が酒は強いから俺の勝ちだな」と冷酷な微笑みを浮かべた。

「酒、持ってこい」と最後まで口を尖らせる高尾。そのファイトや風貌からは想像もつかないが「昭和のプロレスラー」のニオイがプンプンしてきた。「俺が勝って、ストロングチューハイ9％グレープフルーツ味500ミリリットル缶で乾杯だ。うまいだろうな」と、自身の愛飲する酒をダメ押しの念押し。

「令和のエース」上野との一戦から、いよいよ目が離せなくなってきた。