人気急上昇の俳優・小関裕太 転機は18歳「お芝居をやっていくのかな」覚悟決めた

映画「ライアー×ライアー」、ドラマ「知ってるワイフ」(フジテレビ)、「おじさまと猫」(テレビ東京)などの話題作に続々出演し、人気急上昇中の俳優・小関裕太。2006年に「天才てれびくんMAX」(NHK)にテレビ戦士として出演し、25歳にしてすでに15年以上のキャリアを積み上げている。各作品に引っ張りだこの小関が、近況や役者人生を変えた出会い、そして4月に出演する新ドラマに寄せて恋愛観を赤裸々に語った。

ドラマ「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」に出演する小関裕太【写真:(C)テレビ東京】
ドラマ「ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~」に出演する小関裕太【写真:(C)テレビ東京】

話題作に続々出演。俳優・小関裕太にインタビュー。

 映画「ライアー×ライアー」、ドラマ「知ってるワイフ」(フジテレビ)、「おじさまと猫」(テレビ東京)などの話題作に続々出演し、人気急上昇中の俳優・小関裕太。2006年に「天才てれびくんMAX」(NHK)にテレビ戦士として出演し、25歳にしてすでに15年以上のキャリアを積み上げている。各作品に引っ張りだこの小関が、近況や役者人生を変えた出会い、そして4月に出演する新ドラマに寄せて恋愛観を赤裸々に語った。

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苦しんだ主演舞台。それでも「お芝居を自分の仕事だと言えるようになりたい」

――話題作への出演が相次いでいますが、近況を教えてください。

「今年に入ってからでいうと、昨年の緊急事態宣言が明けてから撮っていた作品がみなさまの元に届く期間だと思っています。『ライアー×ライアー』『知ってるワイフ』『おじさまと猫』などがこの1月から3月にまとまっていて、撮影当時に僕が作品や役と向かい合っていたものが皆さんの元に届いて、反響があってうれしいです。

 各作品、役も関わり方も作り方も全部違うのですが、最近で特に濃かったのはミュージカル『モンティパイソンのSPAMALOT』。山田孝之さん主演、福田雄一さん演出のコメディー作品です。福田さんの映像作品には携わらせてもらったこともありますし、コメディー作品には映画でも携わらせていただいたことは多くありましたけど、舞台のような生ものには編集がないので、その人の人間力がそのまま出るんです。『怖いなあ』と思いながらもすごく鍛えられて、最終的には笑顔で終わることができました」

――デビュー以来、お芝居に対する向き合い方への変化はありましたか。

「18歳の時に初めて主演した舞台『FROGS』でのことです。演出家の岸谷五朗さんは人生の先輩であり、役者の先輩でもあって、事務所の先輩でもありますし、僕が当時18歳のときに経験した壁は、岸谷さんにとっては何年も、何十年も前に経験されてきたことなので、役者としてとても的確なアドバイスをしていただきました。

 全部が刺さるので、グサッと来ながらも、前に前にと頑張って進むんですけど、『ゴールに行った!』と思っても、また次のゴールが目の前に出されて、また次が出されて……と全然ゴールにたどり着けなくて。走っても走ってもたどり着けない、目の前にゴールテープがあるのに、走っても遠ざかっていくのがすごく苦しかったです。

『僕は(これからも)お芝居をやっていくのかな?』と一度考えたときに、中学2年生のときに出会った歴史の先生の影響でそれまで一番大嫌いだった社会科が一番大好きになった経験があったことを思い出しました。とにかく授業がおもしろくて、『歴史ってこんなに面白かったんだ』って。大嫌いなものが大好きなものに変わることがあるんだと実感してから、嫌いなものを大好きにすることを特技にしてみたいと思うようになったんです。

 だから、18歳でお芝居の壁に当たった時は悔しい反面、『この苦手意識を好きに変えたい!』と思いました。色々僕は趣味も多いし、やりたいことも多い。歌もダンスもやりたいし、絵も描きたいし、写真も撮りたい。その中で、一番悔しい思いをしたこのお芝居を『自分の仕事』だと言えるようになりたいという思いが強くなりました」

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