尾野真千子、4年ぶりの主演作「茜色に焼かれる」でたくましく生きる母親を熱演

石井裕也監督最新作「茜色に焼かれる」(5月21日、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)のイメージビジュアルと予告映像が解禁となった。

「茜色に焼かれる」【写真:(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ】
「茜色に焼かれる」【写真:(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ】

ギリギリの生活に追われて…

 石井裕也監督最新作「茜色に焼かれる」(5月21日、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)のイメージビジュアルと予告映像が解禁となった。

 多難の時代に逆風を受けながらも自身の信念の中でたくましく生きる母親・田中良子を演じるのは、尾野真千子。そして、13歳の息子・純平を演じるのは次世代の注目株・和田庵。その純平が憧れを抱く良子の同僚・ケイには新進女優・片山友希、そして、交通事故で命を落とす夫・陽一をオダギリジョー、良子とケイを見守る風俗店の店長を永瀬正敏が演じる。

 解禁となった予告映像は尾野が「田中良子です」と力強く名乗るシーンから始まる。倒産したカフェの営業再開を目指しつつも、新たなパート先でのきつい仕事や義父の介護など、さまざまな問題が押し寄せてくる。家計簿をみた同僚のケイには「こんな真っ赤でどうして平気でいられるんですか?」と尋ねられ、ギリギリの生活に追われている良子の姿を映し出す。

 永瀬演じる店長から「取り返しつかないほどボロボロなのに、なんで生きようとするのよ?」と問われた良子。もがきながらも懸命に生きてきた良子は、ついに心にためた本音を吐き出す―「そんなの分かりませんよって話でしょ!」。息子の純平もケイも、時に泣きながら必死に日々を過ごす中で、良子がついに爆発する。果たして、彼女の心に最後まで燃え続けるものとはー。傷つきながらも、信念を貫き、たくましく生きる良子の姿を通して、今日を生きる私たちに、希望と勇気がもらえる作品であることを予感させる映像となった。

【あらすじ】悪い冗談みたいなことばかり起きるこの世界で母ちゃんも、僕も、生きて、生きる。
1組の母と息子がいる。7年前、理不尽な交通事故で夫を亡くした母子。母の名前は田中良子。彼女は昔演劇に傾倒しており、お芝居が上手だ。中学生の息子・純平をひとりで育て、夫への賠償金は受け取らず、施設に入院している義父の面倒もみている。経営していたカフェはコロナ禍で破綻。花屋のバイトと夜の仕事の掛け持ちでも家計は苦しく、そのせいで息子はいじめにあっている。数年振りに会った同級生にはふられた。社会的弱者―それがなんだというのだ。そう、この全てが良子の人生を熱くしていくのだからー。はたして、彼女たちが最後の最後まで絶対に手放さなかったものとは?

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