北村優衣、駆け出し女優役で映画初主演 デビット伊東との再会「気恥ずかしかった」

映画初主演に気合い十分な様子だ【写真:荒川祐史】
映画初主演に気合い十分な様子だ【写真:荒川祐史】

二回り以上年上の恋人役のデビット伊東に感謝

 二回り以上年上の恋人役のデビット伊東には感謝しかない。「一応、準備をたくさんしてくるんですけれども、どれが正解なのか分からなくなってしまう。そんなときに軽く本読みに付き合ってくれて、感じがつかめたような気がします。だから、撮影が終わった後に、デビットさんとお会いするのはすごく気恥ずかしかったです。あのときの私を見られてしまったなって。一応、ちょっとは成長しているつもりではあるので」とほほ笑む。

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 実際に年の離れた恋人というのはどうか。「私も、年齢は全然関係ないと思っていますね。遼子には、このぐらいの年代の人が必要だったんだなというのを台本で感じていました。遼子は小さい頃から、両親の愛を感じないまま施設で育っているので、村木みたいな人に寡黙で、まっすぐに愛してくれる年上の男性が必要だったんだと思いました」。

 劇中では、連読ドラマの出演が決まった新進女優という役だが、2020年は自身にも大きな変化の1年となった。「前に進みたくて、女優としての一歩を踏み出すために環境を変えてみました。初めて一人暮らしも始めました。事務所を辞めるというすごい大きな決断もしました。所属っていう肩書きがなくなったときに、私を見てくれる人いるのかと悩みもしましたが、以前出演させていただいた番組のスタッフや監督さんから連絡が来たりして、ちゃんと見てくださる方がいるんだなと温かい気持ちになりました」と振り返る。

 今後はどんな女優を目指したいか。「死ぬまでの女優をやり続けるっていう大きな目標があるんですけど、私はしゃべることも好きだし、レポーター番組や旅も大好きです。CMでも、バラエティーでも、自分に向いているもの、需要があれば何でもやっていきたいと思っています。まずは知っていただける存在になれば。それが映画をやっていく上で大事なことなんじゃないかな、と思っています」。生涯女優への「かくも長き道のり」の第2章はまだ始まったばかりだ。

□北村優衣(きたむら・ゆい)1999年9月10日、神奈川県出身。映画や連続ドラマ、舞台で活躍中。出演作に映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」、連続ドラマ「anone」、NHKドラマ「水族館ガール」など。バラエティー「ワイドナショー」「世界ふしぎ発見!」にも出演。趣味・特技:廃墟鑑賞、ゲーム、ギター、書道、麻雀、走ること、バレーボール、バスケットボール。

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