北村優衣、駆け出し女優役で映画初主演 デビット伊東との再会「気恥ずかしかった」

2013年にオーディションで見い出された次世代女優の北村優衣が、「かくも長き道のり」(2月13日公開、屋良朝建監督)で映画初主演を果たした。同作は、駆け出しの女優・椎名遼子(北村)が故郷に戻り、25歳の年上の元プロの賭博師の恋人・村木(デビット伊東)と、最後のかけがえのない時間を過ごすラブストーリーだ。

インタビューに応じた北村優衣【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた北村優衣【写真:荒川祐史】

映画初主演「かくも長き道のり」が13日公開

 2013年にオーディションで見い出された次世代女優の北村優衣が、「かくも長き道のり」(2月13日公開、屋良朝建監督)で映画初主演を果たした。同作は、駆け出しの女優・椎名遼子(北村)が故郷に戻り、25歳の年上の元プロの賭博師の恋人・村木(デビット伊東)と、最後のかけがえのない時間を過ごすラブストーリーだ。

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 昨年11月、TBS「世界ふしぎ発見!」で、人気ゲーム「ゴースト・オブ・ツシマ」の舞台、対馬の聖地巡礼を繰り広げるミステリーハンターに初挑戦した北村は現役の大学3年生。「2年前の秋に撮影したので、やっと待ちに待った東京公開という気持ちです。周りの友達からも『やっと見られる』と連絡をもらいました」と声を弾ませる。

 本作は群馬県中之条町で開催されている「伊参(いさま)スタジオ映画祭」のシナリオ大賞、審査員奨励賞受賞作の映画化。中之条町周辺の自然を背景にロケした。出演のきっかけは、秦建日子氏脚本の舞台「くるくると死と嫉妬2018」。屋良監督ら製作陣が見に来て、オファーを受けた。

「老いない薬と死なない薬を飲んだ男女の物語だったんです。最初は同い年なんだけども、何年か暮らしていくうちに、相手の男性が年老いていく。後半はデビット伊東さんと同い年くらいの方と付き合っているという設定だったので、監督もイメージしやすかったのかもしれませんね。出演していた舞台が、こういうふうにつながると思っていなかったです」。

 これまで、映画「黒崎くんの言いなりになんてならない」「シグナル100」「13月の女の子」での出演はあるが、主演は初めて。「遼子は女優を目指している女の子だったので、すごい近い部分は感じました。遼子の不器用さ、伝え方が下手な感じのところがすごい可愛らしく見えました。一方の恋人の村木は相手を見守るというのはすごく勇気がいることだと思いますが、それができるのは大人の男性だから。純愛だなって」。

 喜びの一方、不安も大きかった。「私って、自己肯定感が低いんです。当時は大学1年生、19歳。遼子は25くらいの設定だったのですが、私がこんな大人の役できるのかなって、すごい心配でしたね。監督からも、声は低いから大人っぽく聞こえるかもしれないけど、所作が子供っぽいと言われました。撮影に入る前に、街歩きをして、大人の女性に近づけるために歩き方や身振りを観察してまねしてみました」。

 撮影は群馬県中之条町で約1週間、合宿状態で行った。「撮影1日目はデビット伊東さんがいないシーンだったんですが、(幼なじみ役の)宗綱(弟)さんとガチガチで、これはやばかったですね(笑)。デビットさんが導いてくださって、最終日には本当にスタッフさんと一つの塊ができたなという感じがしました。みんなで同じところに泊まっていたので、そういう環境もとてもよかったんだと思います。最後のシーンは最終日に撮影したんです。監督からは、最後は『好きにやっていいよ』と言われ、そこで生まれたものが、現場で生まれたものが多かったなと感じました」。

次のページへ (2/3) 二回り以上年上の恋人役のデビット伊東に感謝
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