青木真也がコロナ禍のシンガポールで激勝 PCR検査4回、ホテルに缶詰、驚きの入場…核心直撃
「堀口恭司とはやっていることの競技レベルが違う」
――“バカサバイバー”的には違うかもしれなけど、今回の試合は、日本からシンガポールに行って勝った青木真也と、アメリカから日本に来て勝った堀口恭司がダブりますけどね。
「いやあ、それは堀口さんに失礼に当たっちゃいますよ。堀口さんとは比べられないです」
――最大級のリスペクトがあるんですね。
「ですね。作っているものは劣るとは思わないけど、やっていることのレベルが違うから。競技レベルが違いますよ、彼がやっていることとは。そのくらいのリスペクトがあるけど、堀口さんのやっていることのすごさが分かる人って、日本にほぼいないですよ」
――“バカサバイバー”にそこまで言わせる堀口恭司もまたすごいですね。
「競技レベルですけどね、あくまで。つくっているものとか、言葉を持っているとは全く思わない」
――以前、“バカサバイバー”が、ONEでの試合が決まると、ひと月前にはシンガポールのEVOLVEジムで合宿を張っていましたけど、その時に「環境から何から、こっちの基準にしないと試合で勝てない」と話していました。
「他のスポーツでもみんなそうですからね」
――堀口恭司もアメリカにあるATT(アメリカントップチーム)を起点に生活をしていますけど、“バカサバイバー”と同じことをしているんだと思うし、おそらくこの2人が一番、そうすることの利点を熟知していると思います。
「そうッスね。今回はいろんなことが見えた気がします」
――そんなところで、次の「格闘技戦」はどうなりそうですか? 去年はかなりやきもきしたから、今年もまた、なかなか厳しい感じですかね?
「まあ、分からないですけど、去年よりスパンは短くなりそうですけどね」
――ONEは定期的に開催されているんですか?
「去年の10月からコンスタントに開催されているから、回ってくる可能性は高いというか」
――なるほど。今、シンガポールにいるわけですけど、帰国した後、次は何が決まっていますか?
「2月14日にDDTの試合がありますね」
――もう次を見据えているんですね。
「ええ」
――何はともあれ、貴重な体験ができたことはよかったですね。
「今回の経験は大きかったですね(嬉しそうに)」
□青木真也(あおき・しんや)1983年5月9日、静岡県静岡市出身。総合格闘家、プロレスラー、柔術家。パラエストラ東京/Evolve MMA所属。第8代修斗世界ウエルター級王者。第2代、第6代ONE世界ライト級王者。第2代DREAMライト級王者。寝技や極めの技術に長け、跳関十段(とびかんじゅうだん)、バカサバイバーの異名を持つ。去る1月22日、シンガポールでのONEに参戦。1年8か月ぶりの国際戦に挑み、ジェームズ・ナカシマを秒殺した。180センチ、70キロ。