青木真也がコロナ禍のシンガポールで激勝 PCR検査4回、ホテルに缶詰、驚きの入場…核心直撃

勝利後、勝ち名乗りを受ける青木真也(左)【写真:(C)ONE Championship】
勝利後、勝ち名乗りを受ける青木真也(左)【写真:(C)ONE Championship】

「青木はやっぱりUFCで観たい」と言ってもらえるのが最高

――自信があるんですね。

「日本にはRIZINがありますけど、そこと比べても劣っているとは思わないし。1ミリも思わない(キッパリ)」

――いいことですね。

「例えば年末のRIZIN、堀口恭司VS朝倉海は横に置いといて、それを抜かしたら、誰が俺に勝てるものが作れるの? って思っちゃいましたね、正直。それと今回、本当に強い相手に勝ったけど、だからと言って『青木、RIZINに出てほしい』っていう声が大きくなっていかない。『青木はやっぱりUFCで観たい』って言ってもらえるのが最高です」

――より強さに対する尺度の強い方向で語ってもらえていると。

「ええ。まあ、でも明らかに年齢を重ねて、コンディションの維持と能力を考えると、自分でも歪(いびつ)だなあと思います。それだけ格闘技が好きじゃないとできないんだなって思っちゃいますね」

――RIZINを観ても考えることが出てくるし、“バカサバイバー”を観てもまたそう思える。贅沢ですね(笑)。

「これを言うと意地悪だけど、みんな何が作りたいってないんですよ。自分の主義主張、信念がないから。RIZINでもトップクラスはあるだろうけど、下っ端にはそれがないじゃないですか。でも、それじゃあ流されて終わりですよ」

――確かに。

「それはONEにしても似たような物で、俺以外の選手に作りたいものがある選手がどれだけいるのか。そしたらみんながみんな、右向け右になりますよね。やっぱり自分の意識下に作りたいものや作りたい世界観が明確じゃないと弱いなって思いますね」

――素朴な疑問として、会場のお客さんはどんな感じだったんですか?

「少しだけ入れてましたね。しかもすごく厳しくて。確実にPCR検査を受けていなければ入場できないんですよ」

――それ、観客へのハードル高いですね。それでもどの程度の数がいたんですかね?

「200人とか」

――会場はいつもの会場ですか?

「そうです」

――だったら1万人規模の会場ですね。

「それから自分で思っていることは、今回は観客が少な勝ったけど、それでもちゃんとプロとして演じれたと思っています。それ、超大きなポイントだと思った」

――それは試合後のコメントを含め、ですよね?

「そうです、そうです。ONEのストーリーは無視してやりましたからね。『これでタイトル戦はどうですか?』みたいに聞かれたけど、『ベルトは考えてないです』って答えたし。『格闘技をやらなくても良くて、ただ、応援してくれる人がいるから頑張っている。みんなありがとう』みたいな」

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