歌舞伎町のホストクラブ、毎月赤字300万も時短要請遵守「やましいことはやってない」

徹底した換気の中でカラオケも楽しめる【写真:ENCOUNT編集部】
徹底した換気の中でカラオケも楽しめる【写真:ENCOUNT編集部】

毎月300万の赤字も「ルールや要請には必ず応じる姿勢は貫いていきたい」

 コロナ禍でのオープンに際し、急きょ改装し大型の窓を6つ設置。風営法上、接待を伴う店舗では、窓にシート等で目隠しをし、外部から完全に客室が見えないようにしなければならないが、警察や区と協議の場を持ち、感染対策のために窓の開放を掛け合ったという。また、実質的な会員制を取っており、いわゆる一見さんには保健所指導のもと、万が一の際に行方を追えるよう住所、氏名の記載を求め、顧客名簿として管理する。休み明けに出勤するスタッフにはキットによる抗体検査を義務付け。マスク着用、マイクカバーの付け替えと二重の感染対策を取ることで、カラオケも楽しめるという。

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 この日、背中の大きく空いたドレス姿でカラオケを熱唱した60代の女性客は「ここでは安心して遊べる。やましいことをしてるわけではなく、ルールを守ったうえで楽しんでいるんです。一緒くたにされているホストクラブにも、こういう安全なお店があることを知ってほしい」と訴える。

「これだけやっているかいあって、店にもお客様にも感染者は1人も出していません。逆に言えば、ここまでやれば営業できるということ。現状毎月200、300万の赤字で、今月も1人スタッフが辞めますが、ルールや要請には必ず応じる姿勢は貫いていきたい。愛田社長も、行政からの要請は必ず守る方だった。東日本大震災のときには、節電要請に大枚をはたいてギラギラの電飾をすべてLEDに買い換えましたからね。そんな愛田社長の魂を継承していきたい」と桐生社長。行政ルール完全遵守の姿勢は歌舞伎町ホスト文化の活路となるのか。

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