“危ない忘年会”を生中継 日本プロレス界が12月29日ひっくり返る

「杉浦軍興行 犬ども全員集合!2~杉浦貴デビュー20周年記念大会~」(29日、東京・後楽園ホール)を控えた「杉浦軍のドン」杉浦貴が、さまざまな思いを明かした。

「何が起こっても知らないよ」と杉浦貴はうそぶいた【写真:柴田惣一】
「何が起こっても知らないよ」と杉浦貴はうそぶいた【写真:柴田惣一】

若い頃の豊富なトレーニングが貯金となって今がある

「杉浦軍興行 犬ども全員集合!2~杉浦貴デビュー20周年記念大会~」(29日、東京・後楽園ホール)を控えた「杉浦軍のドン」杉浦貴が、さまざまな思いを明かした。

 ノアの2020年最終興行でもある12・29決戦。新型コロナウイルス禍の特別な一年を、自身のレスラー人生20年を、50歳で締めくくる杉浦。「今年もいろいろあったけど、この20年、大変だった思い出のほうが多い」と振り返った。

 ノアの旗揚げメンバーであり、杉浦の20年はノアの20年でもある。日本武道館はもとより、東京ドーム大会も2年連続(04年、05年)で開催したノア。新日本プロレスから盟主の座を奪い取った時期もあった。

「オレがGHCヘビー級王者になった09年辺りから、ノアが苦しくなってきたようで、心苦しい。でも、あの頃よりも俺自身は、今が充実している。ピークはこれから」と豪語。アンチエイジングに自信満々だが、実際、鍛えあげた肉体に、衰えぬスタミナを誇っており、うなずくしかない。

 まずは、丈夫に、そしてけがに強い体に生んでくれた親に感謝した杉浦は「今の若いヤツの3倍は練習をやった」と続けた。若い頃の豊富なトレーニングが貯金となって、今があるという。

 GHCヘビー級タッグ王座をともに保持するパートナー、桜庭和志は51歳で「101歳コンビ」と称せられている。そのテクニックに加えて、コンディションを維持する姿勢に、周囲のリスペクトを集めているのだ。

「あと5年は上昇気流に乗っていく。25周年までに、2010年以来のプロレス大賞MVPもいただく」と鼻息は荒い。

 5年計画の口火を切る12・29決戦は、ABEMAのプロレス中継では初めてのPPV放送も決定。しかも激闘に加えて、試合後の杉浦軍忘年会も生中継される。

 杉浦軍と金剛の7VS7イリミネーションマッチはじめ、試合はもちろん熱いだろうが「その後の忘年会は何が起こるか、俺にも想像がつかない。藤田和之やケンドー・カシン、鈴木秀樹たちと飲むのは初めてだから、どんな話が飛び出すやら。見えてはいけないモノが大映しになるかも知れないし、マル秘話の連発かも。生中継だからピー音も間に合わないよね」とにんまり。

 日本プロレス界でも有数のクセが強い者たちが集う杉浦軍。しかも試合30分後に飲み会がスタートする。選手たちは興奮状態冷めやらぬままで、激闘の余韻は残ったまま。そこにアルコールというガソリンが注ぎ込まれるのだから、炎上は必至。放送事故を心配というか、覚悟している様子だ。

 試合終了後、会場に移動する30分間にオンエアする特別インタビューもすでに収録済み。準備は着々と進んでいるが「自由」な杉浦軍である。「飛び入りも歓迎」と、杉浦軍に新加入を希望するフリー戦士や外国人選手にも呼びかける。「何かインパクトを残してくれたら即、OKになるかも」と、忘年会での入門テストもありだ。

 ファンの皆さんから質問も受け付ける。「NG項目はない。どんどん送ってほしい」と両手を広げた。

 タブーなき杉浦軍ナイトはエンドレス。12月29日、日本プロレス界がひっくり返る。

次のページへ (2/2) 【画像】桜庭和志と杉浦貴の2ショット
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