毎月、最終金曜日に開催される「プレミアムフライデー」(プレ金)を覚えているだろうか。2017年2月24日から実施された個人消費を喚起するキャンペーンだが、新型コロナウイルスの影響も相まって、名前を聞かなくなったという人も多いだろう。現在、プレ金はどうなっているのか。「プレミアムフライデー推進協議会事務局」に現状を聞いた。

　新型コロナが消費者の生活へ影響を与え始めた20年3月ごろ、同月19日を最後にプレミアムフライデー推進協議会事務局公式ホームページの更新は止まっていた。そして、第2波が落ち着きを見せた9月25日に更新が再開。以降、10月5日、30日と情報がアップデートされたものの、第3波に襲われた11月には再びストップした(17日時点)。

　プレミアムフライデーはこれまで、「国民1人1人が、『特別な人(家族、友人など)』と、『特別な時間』を過ごすことで、生活における『豊かさ』『幸せ』につながる、充実感や満足感を感じることができる体験や時間を創出する取組」と掲げ、定時よりも早く仕事を終え、買い物や飲食、旅行などを楽しんでもらうべく、キャンペーンを推進してきた。

　しかし、新型コロナの影響で人々の生活は一変。これまでのように気軽に旅行や外食に行くことが難しくなってしまった。

　同事務局に、「コロナ禍の『新しい生活様式』の中で今後どのようにプレミアムフライデーを展開していくのか」と尋ねたところ、「コロナ禍における『新しい生活様式』の下でも、オンラインによるヨガイベントやテークアウト限定のキャンペーンなどさまざまな創意工夫により、取組を継続している企業や団体がおられます。当協議会としては、こうした取組の横展開を図っていきたいと考えています」と回答。

　今後もプレミアムフライデーを実施していくと述べ、新たな取り組みに意欲を見せた。