“ジュノンボーイ”市川知宏、裸で3回回って「ワン」衝撃シーンに「正直恥ずかしさあった」

市川知宏がサドの女性演出家に調教される新人俳優役【写真: 映画「完全なる飼育 etude」(C)SEDIC INTERNATOINAL,SEDIC‐DILON】
市川知宏がサドの女性演出家に調教される新人俳優役【写真: 映画「完全なる飼育 etude」(C)SEDIC INTERNATOINAL,SEDIC‐DILON】

冒頭で全裸、初日から思いっきりビンタされるシーン「本番は無我夢中」

――撮影はいつごろ?

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「今年の2月末頃でした。スタッフさんの愛もあり、ほぼ順撮りで撮影が進んでいきました。冒頭で全裸になったり、思いっきりビンタされるシーンなど初日から撮影していました。彩乃さんの厳しい演出を受けて蒼として成長していく姿も出たんじゃないかなという気がしています」

――そういうシーンは役とはいえ、精神的にきついでしょうね。

「裸で3回回って、『ワン!』っていうのは、2度とない経験だと思います。正直、恥ずかしさはありました。その感情もリアルで良いかと思いました。蒼として役を掴む意志を伝える大事なシーンになっていると思います」

――濡れ場はいかがでしたか。

「相手がいるということもありますし、アングルもどこかで気にしないといけないですし、感情も乗せないといけない。いろんなものを俯瞰で見ないといけないと学びました。初めて挑戦させていただい身としては、今回の役では無理やり襲う感じだったので、本番は無我夢中に挑みました。」

――監督の演出は?

「基本、こっちが提案させてもらったことを良しとしてくださいます。現場でもいい方向に持っていこうと追求される方です。今回はエチュードも多くて、台本は撮影しながら、作り変わっていきました。最後のシーンは台本とはまるまる違うんです。シーンを重ねるごとに変わっていくので、一緒に作っている感がものすごくありました」

――そういうものづくりを実感できる現場はなかなかないんじゃないでしょうか。

「そうですね。リハーサルもない現場もありますし、そこまで時間がとれる現場も少ないです。みんながより良いものを作るために追求している感じが新鮮でした」

――舞台設定は特定されていませんが、実際の撮影は台湾・嘉義で行ったそうですね。

「最初になんとなく、『台湾で撮るかも』と伺っていました。実際オール台湾ロケのお陰で、家から現場に行く日々よりも役に集中できた気がします。基本的は劇場での撮影だったので、あんまり台湾を味わってないんですけど、現地コーディネーターの方が3人とも優しくて、休憩時間もケアしてくださいました。地元の方々の温かさに触れ、台湾と台湾の方が大好きになりました。また、ゆっくり行きたいと思います。映画にも異世界な雰囲気がいいように作用しているように思えました」

次のページへ (3/4) 一皮むけた作品「新しい姿を見て頂きたいという気持ちがすごく強いです」
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