“ジュノンボーイ”市川知宏、裸で3回回って「ワン」衝撃シーンに「正直恥ずかしさあった」

俳優の市川知宏が映画「完全なる飼育 etude (エチュード)」(公開中、加藤卓哉監督)で元宝塚歌劇団・月組男役スターの月船さららとダブル主演した。本作は人気シリーズの第9弾で、前衛的な作風で人気の演出家・彩乃(月船)が若手俳優・篠田蒼(市川)をサディステイックな演出で“飼育”していくストーリー。これまで正統派の二枚目を演じてきた市川は濡れ場初挑戦。文字通り、脱皮を遂げた意欲作への思いを語った。

インタビューに応じた市川知宏【写真:ENCOUNT編集部】
インタビューに応じた市川知宏【写真:ENCOUNT編集部】

男女“逆転版”映画「完全なる飼育 etude」で体当たり演技「新境地となりました」

 俳優の市川知宏が映画「完全なる飼育 etude (エチュード)」(公開中、加藤卓哉監督)で元宝塚歌劇団・月組男役スターの月船さららとダブル主演した。本作は人気シリーズの第9弾で、前衛的な作風で人気の演出家・彩乃(月船)が若手俳優・篠田蒼(市川)をサディステイックな演出で“飼育”していくストーリー。これまで正統派の二枚目を演じてきた市川は濡れ場初挑戦。文字通り、脱皮を遂げた意欲作への思いを語った。

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――「完全なる飼育」は男が女を飼育する、歪んだ純愛を描く人気シリーズ。本作は初めて、男女関係を逆転させたものですが、市川さんにとっても大きな挑戦だったのでは?

「歴史ある作品じゃないですか。今回も出演されている竹中直人さん(第1作で主演)を筆頭に数々の名俳優の方々が演じてきて、その中の1人になると入れたっていうのもうれしいですし、今後、僕自身も活躍して、それを継承できるようにしていきたいなっていう覚悟が決まった作品でした。自分自身、外れたことしたくないタイプで、これまでも正統派の役というか、職業も医者や弁護士みたいな方が多かったので、新境地となりました」

――出演の経緯は?

「昨年末ごろ加藤監督とご飯に行った時に監督が次にやる作品でイメージが近い役があると、やんわりと伺っていて……。後日、正式に声をかけていただきました」

――しかし、台本を読んで、びっくりしたんじゃないですか。内容もそうですが、濡れ場もありますし、前半と後半では感情が逆転していく難しさもあります。

「身も心も酷使する役なので、チャレンジしたい半分、怖さ半分という感じでした。挑戦できる事は役者として、すごくうれしいことです。そのチャンスを自分でつぶしてしまうのは絶対違うなと思っていました」

――役作りはどのように?

「最初、ある強い思いで演出家のところにやってくるんですが、それが物語上、数十時間で感情が変わっていく。その説得力をどう出すのかが分からなかったんです。日本でリハーサルを何回か重ねていくうちに、その彩乃さんの演出方法、お芝居を追求していく姿、カリスマ性にほれるのが分かる瞬間があって、自分でも腑に落ちました」

――ベテランの月船さんとの共演はいかがでしたか?

「撮影中は正直、怖かったですし、苦手意識というか、本当に役と同じような感じでした。前に別の作品でご一緒したことはあるんですが、今回月船さんは空き時間でも結構壁を作ってくださったんです。話しづらいなっていうのがすごくあって、僕から行くこともなく、2人でメイク室にいる時も結構、気まずい感じもあったんですけど(笑)、オールアップしたときにハグしてくださって、『怖かったでしょう』と言ってくださったんです。その瞬間に大好きになりました。撮影中から役の空気感を作って、ひぱっていて頂きました。頼もしい女優さんです!」

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