「鬼滅の刃」効果おそるべし…10月後半の消費動向「映画館」分野が驚異のうなぎ上り

株式会社ジェーシービーと株式会社ナウキャストが、消費動向を捉えた国内消費指数「JCB消費NOW」の10月後半(※1)と10月全体(※2)の速報値を更新。その結果、「鬼滅の刃」効果もあり「映画館」消費が大幅に増加していることが分かった。

「鬼滅の刃」効果は消費動向にも影響(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「鬼滅の刃」効果は消費動向にも影響(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「GoToイート」の影響により「外食」分野も回復傾向

 株式会社ジェーシービーと株式会社ナウキャストが、消費動向を捉えた国内消費指数「JCB消費NOW」の10月後半(※1)と10月全体(※2)の速報値を更新。その結果、「鬼滅の刃」効果もあり「映画館」消費が大幅に増加していることが分かった。

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 消費の「全総合」分野は新型コロナウイルス感染症拡大前の1月後半に比べて-5.7%となり、10月前半から下落幅が縮小。「小売総合」は+3.3%、「サービス総合」は-12.6%となり、ともに10月前半から回復した。

「小売総合」では「アパレル(織物・衣服・身の回り品小売業)」や「家電(機械器具小売業)」の大幅な回復が寄与した。アパレルは実店舗、家電はEC(インターネット通販)を中心に回復しており、業種ごとにオフライン、オンラインの選択傾向の違いがみられる。

「サービス総合」では「外食」が-18.7%(10月前半:-27.3%)、「娯楽」が-12.5%(同:-29.2%)と大幅に回復した。「外食」の回復は、政府による飲食業の需要喚起策「GoToイート」の影響などによるものと考えられる。

 また、「娯楽」の回復は10月16日に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の記録的ヒットなどの影響により「映画館」が+35.9%(同:-53.2%)から90ポイント以上も急回復したことが大きく寄与した。

 公開1か月間の興行成績が動員1750万5285人、233億4929万1050円を記録し興行収入歴代5位(興行通信社調べ)となるなど爆発的ヒットを続ける同作。消費指数でも大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。

※1 10月16日~10月31日
※2 10月1日~10月31日

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