【ズバリ! 近況】腎臓移植で復活の電撃・南部虎弾がドナーの妻への愛と田代まさしへの無念激白(後編)

「海外公演は大変だけどやりたかった」【写真:山口比佐夫】
「海外公演は大変だけどやりたかった」【写真:山口比佐夫】

海外で1日3公演やって80万円…

 長い間、家をあけて海外で長期公演するのは大変ではありましたけど、やりたかったんですねぇ。1990年に電撃ネットワークを結成した翌年、カナダのモントリオールで開かれるコメディフェスティバル「Just for Laughs」に出演したのが最初。その後、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア……。でも、全然稼いでいないんですよ! オーストラリアでは1日3ステージを3か月間やったのに、帰ってきたときの給料が80万円(笑)。間でいったいいくら抜かれたのか。残念です!

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 海外に行って、薬物をやるパーティに出かけるミュージシャンとか俳優とかがいると聞きますけど、自分たちは1日3ステージもやってたから、遊ぶ余裕はほとんどないんです。11月に覚醒剤取締法違反容疑で4度目の逮捕となった田代まさしさんには「新宿クレイジーナイト」に出てもらったりしていたのに……どうしようもないですね。

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 最終的に、大きく道を踏み誤ってしまった。今年はNHK・Eテレに出て、志村けんさんと共演したDVDの発売もOKになりそうだとか、ラッツ&スターの年末のイベントに飛び入りし、2020年にはもう一度一緒にやる予定だったんです。全部、自分でダメにしちゃった。バカなマネをしましたね。

 彼はダルク(薬物依存リハビリ施設)に通っていたから、ボクも含め世の中は「薬物はもうやめられたんだろう」と考え違いをしちゃう。ダルクはやめられない人の施設なんですよ。彼がこれから実刑を受けて刑務所から出てきたとき、70歳を超えているでしょう。そのとき、どうするのか。そこで人生が終わるわけじゃないのに、世の中の人の見方は冷たいでしょうね。

□南部虎弾(なんぶ・とらた)1951年7月14日、山形県鶴岡市生まれ。本名・佐藤道彦。高崎経済大学中退後に渡仏し、映画、演劇、イベントなどを鑑賞しエンタメ界を目指す。1985年、お笑いユニット・ダチョウ倶楽部を結成しリーダーに。1987年に脱退し、1990年、お笑いパフォーマンスユニット・電撃ネットワーク結成。海外でより高い評価を得て、国境を股にかけて活躍中。

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