「バイバイ、ゴールド免許」出張で管理職を乗せたら悲劇…思わぬ違反に教訓 「夫が同じ目に」同情も

「バイバイ、私の十数年来のゴールド免許」――。会社の出張中の運転で、思いも寄らない不覚をとってしまった。長年守ってきたゴールド免許を失う見通しになったのは、同乗者の思わぬ落ち度がきっかけだった。SNSで反響を呼び、運転手への同情に加え、同じ経験をしたという声も相次いでいる。「他の方への啓蒙(けいもう)となればと思っています」。一体、何があったのか。詳しい事情を聞いた。

後部座席のシートベルト着用を忘れてはならない(写真はイメージ)【写真:写真AC】
後部座席のシートベルト着用を忘れてはならない(写真はイメージ)【写真:写真AC】

出張帰りの高速道路で思わぬ違反

「バイバイ、私の十数年来のゴールド免許」――。会社の出張中の運転で、思いも寄らない不覚をとってしまった。長年守ってきたゴールド免許を失う見通しになったのは、同乗者の思わぬ落ち度がきっかけだった。SNSで反響を呼び、運転手への同情に加え、同じ経験をしたという声も相次いでいる。「他の方への啓蒙(けいもう)となればと思っています」。一体、何があったのか。詳しい事情を聞いた。

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 今回の出来事に見舞われたのは、30代の男性会社員。急きょ決まった取引先への出張で、同行者は全員が他部署の社員。ほとんど交流のない管理職もいる中、最年少だった男性が周囲に気を遣って運転を引き受けたという。

 仕事を終えた帰り道、男性を含む4人乗車で高速道路へ。ETCを通過した直後、正面から笛を吹く警察官が現れ、車を止めるよう求められた。

「後ろの人、シートベルトしてませんよー」

 窓を開けると、そう告げられ、横の広いスペースへ誘導されたという。後部座席に乗っていた管理職が、シートベルトを締めていなかったのだ。運転していた男性には違反点数1点が付き、反則金はないと説明されたという。

 男性は9月にゴールド免許を更新したばかり。今回の違反によって、次の更新では「ブルー免許になる」と考えているという。

 ゴールド免許はく奪を嘆く投稿には「運転手に確認する責任があるのは分かるけども……可哀想にとしか」「災難でしたね」「運転手の全責任だからねしょうがないね」といった同情の声が寄せられた。「自分も先々週これでした。けっこうショックですよね」「夫が同じ目に合いました……お辛いですよね……」「私も後部座席の母がそれやって切符切られましたよ…」と、同じ経験を語る人もいた。

後部座席のシートベルト着用率は一般道で45.8%

 投稿に寄せられた体験談の中には、サービスエリアの駐車場で後部座席の同乗者にシートベルトの着用を求めたところ、「メンドクサイ」と返されたという書き込みもあった。「シートベルト締めるまで動きませんよ」と伝え、ようやく着用してもらったという。

 道路交通法では、運転者は原則として自らシートベルトを着用するだけでなく、同乗者にも着用させなければならない。後部座席も一般道路を含むすべての道路で着用が義務付けられている。

 ゴールド免許の判定には、通常の更新の場合、更新年の誕生日の40日前を基準とした過去5年間の違反歴などが関わる。違反があっても、その場で免許証の色が変わるわけではないが、判定対象の期間内に違反があれば、1点でも更新時にゴールド免許の対象から外れる。

 今回の男性は、同乗者も着用しているだろうという思い込みがあったと明かす。

「普段から車に乗りますが、後部座席まで人を乗せることがめったにないため完全に失念しておりました」

 違反の事実を受け止め、今後はより強く意識するきっかけになったと捉えている。

 警察庁と日本自動車連盟(JAF)が2025年に実施した全国調査では、後部座席のシートベルト着用率は一般道路で45.8%、高速道路等で79.9%だった。運転者の着用率はそれぞれ99.1%、99.6%で、後部座席との差が大きい。

 警察庁は、後部座席でシートベルトを着用していないと、事故の際に車外に投げ出されたり、前席の乗員にぶつかったりする危険があると説明している。同乗者の未着用は、運転者や助手席の人の命にも関わる。

「いつもと違う状況の時こそ、シートベルトの着用をはじめ、交通ルールが守られていると思い込まず、しっかり確認することが重要ですね」

 男性は、事故が起きる前に確認の重要性を意識できたとして、今回の教訓がほかの人への注意喚起にもつながればと願っている。

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