ダンサーと女優の二刀流・小川未祐 髪を「どぎついピンク」に染めて“生意気盛り”熱演

プロ経験のある得意のダンスを披露した小川未祐【写真:荒川祐史】
プロ経験のある得意のダンスを披露した小川未祐【写真:荒川祐史】

プロ経験のダンスに動揺なし「周りの共演者の方々はてんやわんやで、大変そうでした(笑)」

――本作は、多くの出演者が参加する華やかなミュージカルシーンが象徴的です。ダンスにも取り組む小川さんの個性と存在感が発揮されましたね。

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「脚本には『ミュージカルシーン』としか書いていなかったんです。いざリハーサルをすると、すごい規模になることが分かり、まさかあんなに歌って踊るとは思いませんでした。私自身は、中学1年からダンスを続けていて、プロとしてバックダンサーをやった経験もあります。やるよと言われて動揺はなく、自分を表現できる機会でもあるのでうれしい楽しいという気持ちでした。周りの共演者の方々はてんやわんやで、大変そうでした(笑)」

――振り付けは、「サザンオールスターズ」や「乃木坂46」を担当した南流石さんです。ダンスはミュージカル風、インド音楽風、最後が盆踊り。センターのポジションで、生き生きとした顔つきが印象的でした。

「踊りも独特で、自分が触れていないジャンルだったので新鮮でした。もちろん振り付けも大切ですが、映画を見る方には表情も目に入るのかなと思ったので、表情も大事だなと考えました。流石さんからは『もっとオーバーにやっていい』と言われていたので、動きを意識しながら、表情の出し方をうまく調整しました。

 それに、映画のストーリーはミュージカルシーンに向けてどんどん盛り上がっていきます。あかねはあの場面で解放されるというか、一番自分らしくいられる。そういうシーンだと思ったので、ダンスの表現に込めました」

――新型コロナウイルスの影響もあって、映画界・エンタメ界はつらいところも多いと思います。演技というものにどう向き合いましたか。

「この外出自粛期間は、自分は何が好きなのか、何をしたいのかが明確に見えた期間でした。だからこそ、自分が映像の世界を選んでよかったなと思いますし、ずっと続けたいと思う理由の一つにもなりました。この仕事は、お芝居ができる場所があって初めて成り立つもの。それもひしひしと感じました。これから形が変わっていくかもしれませんが、ものづくりが好きなんだという気持ちをずっと持っていけたら。そう思っています」

――出演作も増えて充実していますね。どんな女優、表現者になっていきたいですか。

「やっぱり映画が好きなので、いろいろな作品に出たいです。お芝居を通して、見ている人を楽しませることができれば。それに、ちょっとでもいい世の中になってほしい、そういう思いを忘れずに演じていきたいと思っています」

□小川未祐(おがわ・みゆ)2001年3月25日生まれ、東京都出身。中学時代からプロダンサーとして活動し、高校2年で女優に転身。2019年、映画「よこがお」(深田晃司監督)や「スペシャルアクターズ」(上田慎一郎監督)に出演。2021年には主演作「海辺の金魚」(小川紗良監督)を控えている。

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