「運動は大嫌い」中川翔子が明かした産後28キロ減の軌跡と歌手20周年の“ミラクルな魔法”

「しょこたん」こと中川翔子が、今年7月5日に歌手デビュー20周年を迎えた。今月9日には記念シングル『Twilight Magic』をリリースする。昨年9月に双子の男児を出産し、40歳で母となって迎えた大きな節目だ。タレント、声優、俳優、イラストレーターとマルチに活動してきた中川が、この機に最も大切にしてきた「歌手」としての歩み、28キロ落とした産後ダイエット、自身の今後などを語った。

チャーミングな表情でレンズを見つめる中川翔子【写真:増田美咲】
チャーミングな表情でレンズを見つめる中川翔子【写真:増田美咲】

記念シングル『Twilight Magic』リリース

「しょこたん」こと中川翔子が、今年7月5日に歌手デビュー20周年を迎えた。今月9日には記念シングル『Twilight Magic』をリリースする。昨年9月に双子の男児を出産し、40歳で母となって迎えた大きな節目だ。タレント、声優、俳優、イラストレーターとマルチに活動してきた中川が、この機に最も大切にしてきた「歌手」としての歩み、28キロ落とした産後ダイエット、自身の今後などを語った。(取材・文=柳田通斉)


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 中川と対面したのは、YouTubeチャンネル企画「日本一分厚いかつ丼を完食する」の撮影取材以来3年ぶりだった。当時は独身で状況は大きく変わったが、目をキラキラさせて早口で話す姿はそのまま。歌手デビュー20周年を迎えた思いから聞くと、早速、「爆発」「ミラクル」など、しょこたんワードが飛び出した。

「出会えた全ての皆さまにありがとうの気持ちが爆発しています。人生の夢のど真ん中がアニソンを歌うこと。それが叶い続けました。この20周年に2つのアニメタイアップが叶ったことも、ミラクルな魔法だと思っています。20年続けられることってすごいですよね。昨日、デビューイベントをやったような感覚なのに」

 中川は芸能活動を始める前から、「アニソン歌手になりたい」と思っていたが、その術が分からずに「2畳半くらいの部屋で悩み、ヌンチャクで壁に穴をあけていた」という。しかし、芸能界入り後、自身の思いを発信し続けたブログで道を切り開いた。

「言霊の魔法でした。『もう、ダメだ』ってこともいっぱいあったんですけど、『辞めないで、諦めないで、死なないで生きてきて良かったな』って毎日考えています」

 その「魔法」は、国境も時間も超えた。先日、フランスで開催されたライブイベントに出演した際、代表曲『空色デイズ』が、現地ファンによって日本語で大合唱されたという。

「発売当初(2007年)よりも時が経った方が熟成されて、みんなが合唱できるようになっていたり、海外の方も日本語で歌ってくださったり。時空とか年齢とかは関係ないと思わされました」

「サーモンのお刺身を食べています」28キロ減量の軌跡を語った中川翔子【写真:増田美咲】
「サーモンのお刺身を食べています」28キロ減量の軌跡を語った中川翔子【写真:増田美咲】

作詞も担当「ガチの知育ソング」

 20周年を彩るダブルタイアップシングルの1曲は『Twilight Magic』で、テレビアニメ『黒猫と魔女の教室』第2クールのエンディングテーマ曲となった。作詞、作曲、編曲をゆず、Adoらの楽曲をプロデュースしてきたTeddyLoidが担当。キラキラとしたポップチューンだ。

「Teddyさんには『中川さんには昔からこういうデジタルポップが絶対に似合うと思っていた』と言っていただきました。Teddyさんは昔、母のお店(飲食店)に何度も来てくださっていたそうです。実はずっとご縁があったんですよ」

 同曲には、「猫」「夕暮れ」「魔法」といった中川が愛してやまない要素が詰め込まれている。特に、これまで寄り添ってくれた愛猫たちへの思いは強い。

「デビューシングルの撮影の時に拾った黒猫のルナをはじめ、たくさんの猫と出会ってきましたし、『猫は恩返ししてくれる生き物』と感じています。私が双子のママになって、『キャリアが止まって終わっちゃうんじゃないか』と本気で思っていた時に、猫たちが全力で魔法をかけてくれて、この20周年の夢が叶ったと思っています」

 もう1曲の『うちゅーのなんちゃら仲間』は、今月11日に公開されるアニメ映画『「宇宙なんちゃら こてつくん」うっかり出てきた宇宙人を探せ!』の主題歌であり、中川自身がCHI-MEYと共同で作詞を担当した。

「小学生の時、大好きなおじいちゃんに『あの光る星は何?』と聞いて、『あれは木星だよ』と教えてもらったんです。そこから図鑑の木星に一目惚れして、『死ぬまでに絶対に宇宙に行かなきゃ』って思っています。それくらい宇宙が好きなので、いろいろと書き加えさせてもらってガチの知育ソングができ上がりました(笑)」

 実際に歌詞には、「♪おひつじ座~ おうし座~ ふたご座~ かに座~ しし座~ おとめ座~ てんびん座~ さそり座~」「シリウス リゲル ベガ ベテルギウス デネブ プロキオン レグルス カペラ ミザール アルコル メラク」などと記されている。

「私は木星のようなガス惑星が得意なんですけど、星座がちょっと苦手だったので、歌を覚えると星座を言えるようにしました。オリオン座の三つ星も左から順番に『ミンタカ アルニラム アルニタク』と入れているので、子どもたちが宇宙の授業の時に無双できるんじゃないかなって(笑)」

 さらに中川は同映画に声優として出演。規格外の役作りにも挑んだ。

「宇宙人がいっぱい出てくるんですけど、『これ、全部言って』と指示されておならの音で会話する宇宙人とか、口の中を全部使って声を出しました。何役やったか分からないくらいです(笑)」

 昨年9月30日には双子の男児を出産した。育児はよりハードだが、子どもたちが眠りについた後や昼寝時などにアニメ、漫画を見てインプットし、イラストを描き、エッセーを書いているという。ただ、出産前の体に戻す道のりは平坦ではなかった。

「妊娠で30キロ近く太って、ウエストも最大115センチになりました。産んでも3キロしかやせなくて、『もうダメだ』と思ったんです。でも、半年過ぎてから落ち始めて、今は28キロやせました。目標はあと4キロ。写真集を出した時の体重に戻したいんです」

41歳の夏。双子の育児をしながらの未来も語った中川翔子【写真:増田美咲】
41歳の夏。双子の育児をしながらの未来も語った中川翔子【写真:増田美咲】

願いは「死ぬまで『しょこたん』」

 ダイエット法は、主に「食事の工夫」だという。

「夕ご飯の量を減らして、サーモンのお刺身とかカツオのたたき、セブンイレブンのパイナップルスティック、イカかまバーなどを食べています。ただ、自分が満足できるように炭水化物も海鮮丼で摂ったりしています。運動は大嫌いなので、電子レンジを使ってる時やトイレに行った時にスクワット10回するくらいですね(笑)」

 そして、自身の今後を聞くと中川らしい答えが返ってきた。

「今は、これまでの自分も諦めないように抗ってる感じです(笑)。今後も思い出をたくさん星座みたいにつないでいけるように、年齢とかいろんなことで自分に呪いをかけないようにしたいです。私は、松田聖子様のディナーショーには絶対に行くんですけど、ステージでは聖子様にも聖子ちゃんにもなってくれるんです。私も死ぬまで『しょこたん』ってコールしてもらえる存在でいたいです」

 新曲リリースイベントも今月21日まで展開。ファンとの交流も楽しんでいる。

「10年来の方がいたりとかして、『あっ、そこ結婚したのか!』『海外に行ってたのに帰ってきたのか!』『体調良くなってよかったねー!』とか話して、みんなと家族のような感じです」

 ママになっても根底にある「好き」への情熱は、ブレていはない。新たな命とともに中川の“魔法”は更新されていく。

□中川翔子(なかがわ・しょうこ) 1985年5月5日、東京都生まれ。2002年に芸能界デビュー。06年に歌手デビューし、07年6月リリースの3枚目シングル『空色デイズ』が、テレビ東京系アニメ『天元突破グレンラガン』の主題歌として大ヒットし、同年『NHK紅白歌合戦』に初出場。以降、アニメや映画の主題歌を多数担当。23年4月28日、一般男性との結婚を発表。25年9月30日に双子の男児を出産し、今年5月に妊活・妊娠・出産・育児の体験をまとめた描き下ろしのコミックエッセー『しょこたんの子育てクエスト ママLV.1』(宝島社)を出版。特技はヌンチャク。157センチ。血液型A。

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