【豊臣兄弟!】山口馬木也、初の“手つなぎ”殺陣「厳しいと思いましたが…」 “市”宮﨑あおいとの共演「緊張しました」
俳優の山口馬木也が柴田勝家を演じるNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)。このほど取材に応じ、勝家の妻・市を演じる宮﨑あおいとの共演や、30日放送の第33回「北庄城の別れ」の舞台裏について語った。

第33回「北庄城の別れ」の舞台裏
俳優の山口馬木也が柴田勝家を演じるNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)。このほど取材に応じ、勝家の妻・市を演じる宮﨑あおいとの共演や、30日放送の第33回「北庄城の別れ」の舞台裏について語った。
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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
信長(小栗旬)の死後、市は勝家に嫁ぐことに。そんな市役の宮﨑と山口は今回が初共演だった。
「家族全員、宮﨑さんが主演だった『篤姫』(2008年の大河ドラマ)が大好きだったので、『本物の宮﨑あおいだ!』って緊張しましたよ(笑)。でも、あの方と最期を遂げられるというのは、本当に光栄でした。胸を借りるつもりで演じました」
第33回「北庄城の別れ」では、羽柴勢に追い詰められた勝家と市の最期が描かれた。市と手をつないだまま、勝家が刀を手に応戦し、最後は2人で天守から飛び降りる場面へとつながった。
「手をつないだままの殺陣は見たこともないですし、やったのも初めてです。しかも広い場所ではなく狭いところだったので、『ここでか!』という感じでしたね」と笑いながら振り返った。
撮影現場では「不思議なことがたくさん起こりました」と明かし、当初の予定から変更された演出だったという。
「まず、お市様を守りながらの立ち回りですが、当初の予定では、お市様を安全な場所に置いて、僕が立ち向かうというものでした。ただ、監督の熱い思いがありまして、『勝家は一度つないだ市の手をどうしても離したくないと思っているはず。離さないまま立ち回りができないか』と提案され、立ち回りの最初から手をつなぐ形になりました。鎧を着て、刀槍を持ち、手もつないで……。物理的にはかなり厳しいと思いましたが、今の自分にできる技術でやり遂げました」
ドラマ『剣客商売』(フジテレビ系)や映画『侍タイムスリッパー』など時代劇経験の豊富な山口にとっても、これまで経験したことのない立ち回りだった。ただ、難しさを感じながらも、そこで思いがけない感覚を味わった。
「その時、逆に僕がお市様に守られているような感覚になったんです。握った手からそれを強く感じて、非常に新鮮で不思議な体験でした。勝家としても、俳優としても、『彼女に絶対にけがをさせてはいけない』というプレッシャーが一番大きかったんですが、いざ芝居が始まると、宮﨑さんに支えられている感覚になりました。お互いに『守り合う』という意識が、言葉にしなくてもあったと思います。そのおかげで、お市様と勝家の関係性に自分でも納得がいくようになりました。短期集中で撮影したので、気持ちが離れることなく最後までいけたのも良かったです」
その場面に向き合う中で、脳裏によみがえったのは、以前訪れた福井にある勝家ゆかりの地だった。

食事シーンの料理が「非常にいい塩梅」
「勝家のゆかりの地を回った時に、『この景色を勝家も見たんだろうな』と思いながら回っていたんですが、勝家が最期に見る走馬灯を見たい、その材料集めとしてこの旅が大事だという話をしていたんです。西光寺に勝家とお市様が一緒に眠っているお墓がありまして、それを見た時に『ああ、2人はこの先もずっと一緒にいられるんだ』と感じました。それが天守から身を投げための、自分の中での一つの『いけるな』というきっかけになりました。いろんなことが“あの場所(お墓)”につながっているんだなと。俳優としては、そういう実感のようなものが重要だった気がします」
また、第33回では、市が作った料理を勝家が口にする場面もあった。
「お市様が生まれて初めて作る料理で、脚本では『微妙』ということになっているんです。でも、僕は読む段階から『勝家がお市様の手料理をまずいとは思わないだろうな』と感じていました。実際に作っていただいた料理も、ただまずいものではなく、一生懸命さが伝わるようなものにしてほしいとお願いしました。それが非常にいい塩梅でした。テストから本番まで全部食べきりたくて、宮﨑さんはそこに『愛を感じた』と言ってくださいました。そんな不思議なことがたくさん起こった撮影でしたね」
勝家と市、2人の関係性を作り出す上で、「全てにおいて嘘がなかった気がします。役者として演じている以上は嘘なのかもしれませんが、やっている最中は嘘なく向き合えました。それは宮﨑さんや、支えてくれたスタッフのおかげです」と感謝の言葉を口にした。
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