【UFC】大ブーイングが一転して拍手喝采に カナダ戦士が明かした亡き恩師への思いに上海ファン感動
第1試合では、ディン・ムン(中国)がキャム・ネルソン(カナダ)に0-3で判定負けを喫した。

格闘技イベント「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song」
格闘技イベント「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song」(29日・中国・上海オリエンタルスポーツセンター)第1試合、ウェルター級マッチ
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第1試合では、ディン・ムン(中国)がキャム・ネルソン(カナダ)に0-3で判定負けを喫した。
スタンドのムン、グラウンドのネルソンという明確な構図になった。ムンは1Rから巧みにスイッチを繰り返し、左ストレートを的確に顔面へヒットさせていく。
一方のネルソンは、スタンド勝負を挑むムンに対してカウンターのタックルでテイクダウンを奪う。グラウンドでは常に有利なポジションをキープして完全にコントロールし、パウンドを落とし続けた。
ほぼ満員となった観客席からは、ネルソンがタックルや組みの展開を作るたびに大ブーイングが発生。反対に、地元のムンがテイクダウンをしのぎ、パンチを当てるたびに大歓声が上がった。
拮抗した展開に見えたが、ジャッジ3者は全員29-28でネルソンを支持。地元選手の敗北と、グラウンドコントロールを重く見た判定結果に、観客席はざわついていた。しかし、試合後にオクタゴンで行われたインタビューで、会場の空気は一変する。
ネルソンはマイクを握ると、「友よ、本当に感謝しているよ。急きょ3週間前のオファーでこの試合を受けたんだ。プリンスエドワードアイランド州のシャーロットタウンから地球を半周して、中国の上海まで飛んできたんだぜ!カナダ国内じゃないんだ、ベイビー!最高だろ!地元のみんな、応援ありがとう!そして、チームにも大感謝だ。彼らなしではここまで来られなかった。セコンドについてくれた3人のコーチ、みんな、愛してるよ!」と歓喜を爆発。
さらに言葉を続けると、「そして今夜、一緒にここにいることができなかった大切な人へ特別な感謝を贈りたい。今年1月にがんで亡くなったコーチのマット・マグラスだ。彼はシャーロットタウンにジムを設立した人物だ。この帽子は、彼が僕のセコンドに就くときにいつもかぶっていたものなんだ。だから今夜は彼も一緒に上海へ連れてきたんだよ。愛してるぜ、マット」と、帽子を掲げた。
亡き恩師への思いに直前までブーイングを送っていた観客席からは、大きな拍手が湧き起こった。
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