宮本亞門氏、番組企画でがん判明「映せるものは全部映してくださいと」 最もつらかった瞬間とは

演出家の宮本亞門氏が23日、都内で行われた「伝えてみよう 言葉ではじめる前立腺がん治療」に出席し、がんが分かったときの心境を述べていた。

イベントに出席した宮本亞門氏【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した宮本亞門氏【写真:ENCOUNT編集部】

父親だけには伝えず「怒られました」

 演出家の宮本亞門氏が23日、都内で行われた「伝えてみよう 言葉ではじめる前立腺がん治療」に出席し、がんが分かったときの心境を述べていた。

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 本イベントは、前立腺がん治療において、患者一人ひとりが自身の状況や価値観に応じた治療を選択できるよう、医師との十分なコミュニケーションの重要性について理解を深めることを目的に開催。

 宮本氏は、2019年に放送されたTBS系『名医のTHE太鼓判!』の企画で、人間ドックを受診。前立腺がんが見つかり、前立腺の摘出手術を受けた。当時61歳だった。宮本氏は「お医者さんではないので、まったくどんな病気か分からなかった。インターネットで調べたりしたのですが、正解が分からないので、混乱しました」と明かすと、当時テレビ番組には「映せるものは全部映してくださいと言いました。悪いことをしたわけではないし、下半身のことは話しづらいことがあるので、自分で良ければ話します」と病気をオープンにすることを了承したという。

 そんななか「誰に相談したか」という質問に、宮本氏は「父ががんになったことがあったので、父には連絡をしないということだけは決めました。心配かけたくないので」と語ると、「人といるときは気がまぎれるのですが、一人になるとつらい。まだステージいくつか分からないときは、あとどれぐらい生きられるのだろう……なんてことを悶々と考えてしまうんです。寝る前が一番つらかった」と振り返る。その際「マネジャーさんには連絡をしました。あとは、僕の家族はワンちゃんだけなので、ワンちゃんに『お前を置いていけないよ』なんて話して。その時はとても愛おしい顔をしていました」というエピソードを披露して、会場を和ませていた。

 闘病経験を通して宮本氏は「優しくなったかもしれません」とつぶやくと、「生きていること、こうして話していることってすごいんだなと思うようになりました。先のことを考えずに、生きているいまに焦点を当てることで、エネルギーがみなぎってきたんです。何ができるのが人間の可能性。前よりも心が穏やかなになったと思います」と変化を述べた。

 そして最後に、「父には話さなかったと言いましたが、入院の朝、連絡をしたんです。そうしたら、必死に駆けつけてくれて『何で言わなかったんだ!』と怒られました。やっぱり誰かに相談することは大切なのかなと思いました」としみじみと語っていた。

 トークセッションには、東海大医学部外科学系腎泌尿器科学領域・領域主任教授の小路直氏も参加した。

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