全身入れ墨、“指詰め”も…異例の法務省『ラヴ上等』コラボ 保護局が明かすタイアップの真意

法務省保護局が、Netflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』とコラボするとの報道にさまざまな声があがっている。今月4日よりシーズン2の配信が始まった『ラヴ上等』は、元暴走族や少年院出身など、いわゆる“ヤンキー”の出演者男女が、「恋も喧嘩も命懸け」をコンセプトに山奥の学校で14日間の共同生活を送る人気リアリティーシリーズ。ポスターにも採用されたキービジュアルでは、全身に入れ墨が入り、左手小指がない男性出演者の姿が強調され話題を呼んでいる。異色のコラボはなぜ実現したのか。法務省保護局にポスター採用の真意を聞いた。

「更生上等!!」 『ラヴ上等』とコラボした法務省ポスター【写真:(C)Netflix】
「更生上等!!」 『ラヴ上等』とコラボした法務省ポスター【写真:(C)Netflix】

全身に入れ墨が入り、左手小指のない男性出演者の姿を強調

 法務省保護局が、Netflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』とコラボするとの報道にさまざまな声があがっている。今月4日よりシーズン2の配信が始まった『ラヴ上等』は、元暴走族や少年院出身など、いわゆる“ヤンキー”の出演者男女が、「恋も喧嘩も命懸け」をコンセプトに山奥の学校で14日間の共同生活を送る人気リアリティーシリーズ。ポスターにも採用されたキービジュアルでは、全身に入れ墨が入り、左手小指がない男性出演者の姿が強調され話題を呼んでいる。異色のコラボはなぜ実現したのか。法務省保護局にポスター採用の真意を聞いた。

 法務省は今月5日、報道発表で『ラヴ上等』シーズン2と更生保護のタイアップポスター作成を発表。公式サイト上では「Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』シーズン2は、ヤンキーの男女たちが血の気たっぷりに繰り広げる純愛リアリティーショーで、恋愛だけでなく、過去の後悔や償い、仲間との絆を描いた作品です」「この作品は、参加者それぞれが過酷な生い立ちや過去の罪など生きづらさを抱えながらも自分と向き合い、葛藤し、他のメンバーや地域の方々との関わり合いの中で少しずつ成長していく姿が描かれており、更生保護が大切にしている『人は変われる。一緒なら』というメッセージとも通じることから、この度タイアップさせていただくことになりました」と経緯がつづられている。

 更生保護とは、犯罪者や非行少年が地域社会の中で支援とつながることで、再犯を防ぎ、社会復帰を助ける活動のこと。国の機関である保護観察所や、民間ボランティアである保護司が中心となり、働き口を探したり、生活状況のヒアリングなどを行い、社会で立ち直るための手助けをする活動だ。

 今回のコラボの主旨について、法務省保護局の担当者はENCOUNTの取材に「単なる恋愛リアリティーショーではなく、過去の後悔を抱える出演者同士の絆を描いた作品で、いろんな生い立ち、生きづらさや葛藤を抱えた出演者がそれと向き合い、ボランティア活動などの関わり合いを通じて自分自身を見つめ直していく過程が、更生保護の理念と合致すると判断し、今回のタイアップに至りました」と説明。タイアップの経緯については、Netflix側から同局に打診があり、検討の末コラボを決定したという。

 コラボの反響について、「なかなかインパクトのあるポスターなので、反応は気になるところですが、更生保護の取り組みや、社会復帰の必要性を知っていただくきっかけになればと思っております。一度犯罪者のレッテルを貼られてしまうと、更生しても生活が厳しくなり、生きづらさを抱える中で再び犯罪に手を染めてしまう。更生保護には再犯を防ぐ役割もあるのです。立ち直りを支える風土や仕組みに、少しでも関心を持っていただければ」と担当者。

 ネット上では、法務省が犯罪歴を持つ出演者を広報に利用することに疑問の声もあるが、更生保護への理解を広げる機会となるか。

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