204cmエドポロキング、1年半の空白期間を独白 食費月50万で肉体改造…米国修行で「全てが変わった」
進化した“モンスター”が再びリングに立つ。8月に開幕する「RIZIN JAPANグランプリ ヘビー級トーナメント」に出場する身長2メートル4センチの規格外ファイター、エドポロキング(25=ROOTS GYM)。鮮烈な連続KOで注目を集めながら、約1年以上実戦から遠ざかっていた逸材が、その空白期間と野望を明かした。

見つめ直した格闘技への姿勢「このままじゃあかん」
進化した“モンスター”が再びリングに立つ。8月に開幕する「RIZIN JAPANグランプリ ヘビー級トーナメント」に出場する身長2メートル4センチの規格外ファイター、エドポロキング(25=ROOTS GYM)。鮮烈な連続KOで注目を集めながら、約1年以上実戦から遠ざかっていた逸材が、その空白期間と野望を明かした。(取材・文=浜村祐仁)
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体つきが明らかに変わっていた。広めな高級ホテルの一室も、エドポロには手狭に見えた。
「体重は今125キロくらいっすね。(前戦の時は)117とか、120はなかったっす。(体脂肪も)多分1桁っす」
時折SNSをざわつかせる驚異的な食事量は、現在も継続している。
「昨日も隣のこの子(セネガル人ファイター)と夜に米3キロ食ったっす。1日4~5キロは食うっすね。冗談抜きで、ほんまに食費がたまらんすよ。月30~50万円は確実にかかってますね」
大阪のアスリート一家で育ち、高校球児時代にはドラフト候補にも浮上。弟のケインは、昨秋に北海道日本ハムファイターズに指名された。格闘家に転身した自身は、「Breaking Down」で名を上げると、24年大みそかのRIZINデビュー戦で衝撃の1R・KO勝利。ヘビー級の新星として一躍脚光を浴びた。
「(弟からの刺激は)ありますね。俺が負けたらやっぱダメなんで。切磋琢磨して、朝倉兄弟じゃないけど、『エドポロ兄弟』の名前を広めたいっすね」
そんなエドポロが、格闘技への向き合い方を変えたと明かす一戦がある。2025年3月、「RIZIN.50」で酒井リョウと対戦した試合だ。
「絶対勝てるって思ってた。1ラウンドKOして、ボーナスサクッともらったろっていう感じやった」。楽勝ムードも漂っていたデビュー2戦目で、思わぬ壁にぶつかった。
「遊びすぎた結果っすね。浮かれてました」。試合は2ラウンドTKO勝ちを収めたものの、何度もテイクダウンを許し、体格で劣るベテラン相手に苦戦。SNSでは「幻想が消えた」と厳しい声も浴びた。
「何かを変えな、このままじゃあかん」
勝利にも満足感はなかった。試合後、自ら環境を変えるためにある人物に連絡を取った。

UFC元王者も太鼓判「絶対チャンピオンになれる」
近年、多くの日本人ファイターが海外へ武者修行に出る中、エドポロが門をたたいたのは、過去にUFCベストヘッドコーチにも選ばれたプリニオ・クルーズ氏だった。
「僕の試合動画を見て、ポテンシャルを感じてもらった。そこからずっと一緒にやっています」
ラスベガスのUFC施設「UFC PI」にも出入りし、米国の最先端の環境で格闘技漬けの日々も送った。
「この一年間、全てが変わった。アレックス・ペレイラ(元UFC2階級王者)、ショーン・ストリックランド(UFCミドル級王者)とスパーリングもして、それ以外の選手と対面しても怖さが無くなった」
特に師として慕うペレイラからは、人間性も学んだという。
「私生活も一緒に過ごして、やっぱりチャンピオンになるべくしてなっている人なんやなと思いました。ペレイラ選手は格闘技を始めたのが24歳くらいで、僕も22歳くらいから。スパーリングでは他の選手には全然いけるんですけど、あの人にはやっぱりやられる。悔しくて泣いたこともありました。でも『お前は絶対チャンピオンになれるから』って言ってもらえて。やっぱり、かっこいいっすよね」

将来的には世界最高峰への挑戦も公言している。酒井戦後には拳に入っていたボルトを除去する手術も受け、トーナメントに向けて不安材料はすべて取り除いた。
「人生どうなるか分からないっすよね。3年前まで格闘技をやっていなかった僕が、こうなるとは思ってなかった。練習で悔しい思いすることもあるんですけど、どんどん技術も上がっているし、今は殴り合いが楽しいです」
1年半前のデビュー戦以来となった今回のインタビュー。当時より口調は穏やかに、しかし、言葉には覚悟が込められていた。世界への扉は自分の手でこじ開ける。磨き上げたポテンシャルを爆発させる時が来た。
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