広瀬アリス、『トイ・ストーリー5』の反響に驚き 友人が「初めて食いついてくれた(笑)」
俳優の広瀬アリスが、ディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー5』(公開中)で、新キャラクターの最先端タブレット・リリーパッドの日本版声優を務めている。ディズニーUS本社のオーディションを経ての参加となり、声の仕事で味わった難しさとともに、「大人にも刺さる」作品の魅力を語った。

最先端タブレット・リリーパッド役
俳優の広瀬アリスが、ディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー5』(公開中)で、新キャラクターの最先端タブレット・リリーパッドの日本版声優を務めている。ディズニーUS本社のオーディションを経ての参加となり、声の仕事で味わった難しさとともに、「大人にも刺さる」作品の魅力を語った。(取材・文=猪俣創平)
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今月3日に公開された本作は、公開3日間で興行収入24億円を突破し、洋画作品のオープニング成績として歴代No.1の好スタートを切った。その勢いは衰えず、公開3週目に入っても週末ランキング洋画No.1を獲得し、興行収入100億円突破も視野に入れている。
そんな本作で、おもちゃたちと対立するタブレット型の新キャラクター・リリーパッドを演じているのが広瀬だ。US本社のオーディションに合格し、つかんだ大役。「自分の人生において、ディズニー&ピクサー作品に出られるって『すごっ!』と思ったんですけど、その分、心配とか不安の方も大きかったですね」と当時の心境を明かした。
また、幅広い世代に人気を誇る「トイ・ストーリー」シリーズへの出演とあって、周囲の反応もこれまでとは違ったという。
「私の友達は、みんな全然違う職業の人ばかりで、あまり私の仕事に興味を示さないんです。だからすごく居心地が良くて仲もいいんですけど、『トイ・ストーリー』の声優をやる今回ばかりは『えっ! やんの!?』って初めて食いついてきてくれました(笑)」
映画やドラマで自然体の演技を見せてきたが、声の演技ならではの難しさがあったと振り返る。
「声のお仕事って、普段のお芝居と全然違うんです。普段は、どれだけナチュラルに感情を落とし込むか、違和感のあるセリフをどれだけ違和感なく話して、普通の日常会話として持っていくかをすごく意識しています。でも、アニメーションはお芝居の仕方が違います。日本の声優さんは本当に素晴らしいですし、キャラクターに寄り添いながら表現していくこと自体が、普段のお芝居とは根本から違うんだなと感じました。それがすごく大変でした」
リリーパッドは、少女・ボニーのタブレット端末。シリーズの中でもこれまでにない存在をどう表現するか、収録では細かなバランスが求められた。
「最初は、すごく意地悪なイメージがありました。収録する前はデフォルトの『こんにちは、私はリリーパッド』という声と、もうちょっと低くしたり、もうちょっと意地悪に言ったりするプランのお芝居を考えていたんです。でも、吹替監督に一番多く言われたのが、『あまり意地悪に見せたくない』ということでした。ただの意地悪な子じゃなくて、ほかのおもちゃと見ている先は一緒なんだけど、それまでのアプローチが違うだけだからと。タブレットとおもちゃが対立する……と思いつつ、でも見ている方向は一緒なんですよね。だから、そこまで悪者にならないようにするところで、結構苦労しました」
本作ではリリーパッドを通して、今の子どもたちを取り巻く環境も描かれた。
「自分がタブレット役だからこそ、『あ、今の友達作りってこんなに違うんだ』と驚きもありました。私は『1』から『4』までちゃんと見ていたリアルタイム世代です。だからこそ、今回の『5』はすごく感情移入してしまいましたね。ストーリー的にも、やっぱり時代ってすごいなって。『トイ・ストーリー』は本当に時代に沿って作品作りをされているんだなと感じました」

ジェシーとエミリーのシーンで感動「ずっと泣いています」
また、大人が見ても感動する場面があると見どころを挙げた。
「もちろん、初めて見る子でも楽しめる作品だとは思うんです。ただ『友達作りってこうじゃないとな』とか、新しいものがたくさん入ってくるけれど、変わってはいけないものがあるよねとか、改めていろんなことを考えさせられました。あと、ジェシーには泣かされました……」
カウガール人形のジェシーといえば、『トイ・ストーリー2』で、かつての持ち主・エミリーとの別れが描かれたキャラクターでもある。
「今回の予告でも、エミリーが出てきてるじゃないですか。今までジェシー目線でしか描かれていなかったので、そうじゃない部分が見れた時に……。私、実は『トイ・ストーリー5』を3回見ているんですけど、3回とも同じところでずっと泣いています」
本作で描かれる“時が経っても変わらない”人とおもちゃの絆。「やっぱり『変わってはいけないものってこれだよな』って。すごく子どもの頃の感覚に戻れるというか、『この気持ちを大事に持っておきたいな』と思える作品ですね」としみじみと語った。
そんな広瀬に、幼少期のおもちゃとの思い出を聞くと、意外な答えが返ってきた。
「年子の兄がいるんですけど、戦隊ものだったり、男の子のおもちゃが常にありました。年子だと、もうほぼ上の兄と双子みたいに同じような扱いをされるんですよ。だから自分のことを男だと思っていた時期があります(笑)。そういう戦隊もののおもちゃとかでよく戦っていました。傘は剣でしたし、何十本も折って、親に『いい加減にしなさい!』って怒られていました。そんなパワフルでやんちゃな子どもでした(笑)」
タブレットという“新しい時代”を象徴する役を演じながら、広瀬が作品から受け取ったのは、時が流れても変わらない絆や思いの尊さだった。
□広瀬アリス(ひろせ・ありす)1994年12月11日、静岡県出身。2008年、映画『死にぞこないの青』でデビュー。09年、「ミスセブンティーン2009」に選ばれ、雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務めた。10年、フジテレビ系連続ドラマ『明日の光をつかめ』では、昼ドラ史上最年少で主演を務め注目を集めた。主な出演作に、連続ドラマ『探偵が早すぎる』(18年、日本テレビ系)、映画「地獄の花園」(21年)、NHK大河ドラマ『どうする家康』(23年)、連続ドラマ『なんで私が神説教』(25年、日本テレビ系)など。今年10月2日公開の主演映画『沖晴くんの涙を殺して』、27年春には映画『全領域異常解決室』が控えている。身長165センチ。
ヘアメイク:面下伸一(FACCIA)
スタイリング:沢田結衣(UM)
猪俣創平
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