個性豊かな30人組・Cloud tenが目指す場所「誰もが知る国民的アイドルに」 秋元康氏による新プロジェクトが始動

音楽プロデューサーの秋元康氏による新たなシアターボーイズプロジェクト「Cloud ten(クラウド テン)」が始動した。オーディションを勝ち抜いた個性豊かな30人で構成される同プロジェクトは、8月から東京・お台場の専用シアターで毎日公演をスタートさせ、その実力を磨いていく。本格始動を目前にした、メンバーの北凪晴(きたなぎ・はる)、福間しん(ふくま)、本田高優(ほんだ・たかまさ)、碩大翔(せき・やまと)、濱屋元希(はまや・もとき)に今の思いを聞いた。

インタビューに応じたCloud tenの福間しん、本田高優、北凪晴、碩大翔、濱屋元希(左から)【写真:舛元清香】
インタビューに応じたCloud tenの福間しん、本田高優、北凪晴、碩大翔、濱屋元希(左から)【写真:舛元清香】

8月から東京・お台場の専用シアターでの毎日公演がスタート

 音楽プロデューサーの秋元康氏による新たなシアターボーイズプロジェクト「Cloud ten(クラウド テン)」が始動した。オーディションを勝ち抜いた個性豊かな30人で構成される同プロジェクトは、8月から東京・お台場の専用シアターで毎日公演をスタートさせ、その実力を磨いていく。本格始動を目前にした、メンバーの北凪晴(きたなぎ・はる)、福間しん(ふくま)、本田高優(ほんだ・たかまさ)、碩大翔(せき・やまと)、濱屋元希(はまや・もとき)に今の思いを聞いた。(取材・文=中村彰洋)


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――始めに簡単な自己紹介とグループでのポジションをお教えください。

北凪「北凪晴です。明るく元気で、ちょっと突拍子もないことをしてしまうこともありますが、そういう部分が自分では愛されキャラだと自負して頑張っています!」

福間「福間しんです。僕はふざけたりすることが好きで、グループ内ではムードメーカーのような立ち位置だと思っています。リーダーシップもある方だと思っているので、グループをまとめたり、逆にまとめる人がいる時はサポートに回ったりと、臨機応変に動いています」

本田「本田高優です。僕はオランウータンがすごく好きで、オランウータンの話をいろんなところでしているので、動物系のキャラクターかなと思います!」

碩「碩大翔です。僕はダンス、歌、芸能経験がなく、今回のオーディションを受けました。未経験ですが、熱量だけはグループイチ持っています。とてつもない時間、練習したりしていて、“熱男”と呼ばれているくらいです。熱い気持ちを持って、いっぱい練習して、未経験からでもトップになれるという姿を見せられるように頑張ります」

濱屋「濱屋元希です。僕は筋肉自慢キャラということで、みんなの筋トレメニューや食事について相談されたり、アドバイスしたりしています」

――オーディション挑戦のきっかけを教えてください。

北凪「僕は過去にアイドル活動をしていて、その中でいろんなアーティストさんのライブを見させていただきました。同世代の方たちが大きなステージに立っている姿を見て、『自分も負けたくないな』という気持ちが芽生え、今回のオーディションへの挑戦を決めました。僕は武道館に立つことが夢で、さらに大きく言うと、ドームに立ちたいし、アリーナツアーをしたいと思っています」

――以前の活動が終了してから、どれぐらいの期間が空いているのでしょうか。

北凪「以前のグループは、もともと5人でスタートしましたが、どんどん辞めていってしまって、最終的には2人になってしまい、解散することになりました。僕はまだアイドルを続けたいという気持ちが強く、諦めきれずにいた状態でした。解散して2週間ぐらいたった頃に、このオーディションを見つけて、すぐに応募しました」

――福間さんはいかがですか。

福間「僕も同じくアイドル活動をしていて、思うような活動ができず辞めることになりました。『もう芸能活動は自分には向いてないのかな』と、違う道を選択しようと思い、就職活動をしていたのですが、渋谷で偶然、秋元さんが総合プロデュースをするアイドルプロジェクトのオーディションという広告を見つけました。『これが僕の最後の挑戦だ』と、ふと思い参加を決めました。もしポスターを見つけていなかったら、カプセルトイの店員になっていたと思います(笑)」

本田「僕は普通の学生で、就職活動をしていたのですが、ふと『自分が一番最初に持った夢って何だろう』と考えた時があったんです。それで、幼稚園の頃にAKB48さんをテレビで見た時に『アイドルになりたい』と思ったことが一番最初の夢だったと思い出しました。でも、アイドルになるきっかけもないまま就活を進めていたのですが、このオーディションを見つけて、『これは受けなきゃ』と思い、初めて挑戦しました」

碩「僕は正直、『めっちゃアイドルになりたい』と思っていたわけではなく、軽い気持ちで応募しました。平凡な日常から抜け出すために、何か挑戦したいと思っていた時期でした。受からないと思っていたので、留学とオーディションを同時に申し込んでいて、自分を変えたいぐらいの軽い気持ちでした。芸能界のことをほとんど知らなかったので、『秋元康さんがやるプロジェクトならデカそうだな』と漠然とした理由でした」

――それまではスポーツ少年だったとお聞きしました。

碩「ずっとサッカーをやっていました。今回がダメだったら、オーディションに再挑戦することはなかったと思いますし、今ごろは留学で海外を満喫していたと思います。Cloud tenのメンバーになることができたので、留学はキャンセルしました(笑)」

――濱屋さんはいかがですか。

濱屋「僕はもともとアイドルがすごく好きで、高校生の頃からなりたいと思っていました。でも、アイドルをやられている方々は、小さい頃から努力されている方が多いので、『もう自分には遅いか』と思いながら大学生活を過ごしていました。教員になるつもりで就活をしていたのですが、ちょうどオーディションの告知を見つけて、『これだ!』と思い、挑戦を決めました」

――濱屋さんも初めてのオーディションだったのでしょうか。

濱屋「そうです。もしダメだったら、小学校の教員になっていたと思います。ちなみに教員免許は持っています!」

2度の合宿審査も経験

――オーディションはどういった過程だったのでしょうか。

碩「書類審査、対面審査、合宿審査とありました。合宿は2度あって、今のメンバーが残りました」

――オーディションの中での思い出などはございますか。

本田「僕は合宿オーディションがあるとは思っていなかったのでびっくりしました。ダンスも歌も未経験で、周りもそうなのかなと思っていたら、経験者の方が多く、周りとの差に落ち込む日々が続いていました。諦めかけたりもしたけど、合宿なので逃げ出すにも逃げ出せなくて……(笑)。家族にこっそりと泣きながら電話をしたりしていました」

福間「たかまさは、合宿審査中に際立ってダンスも歌もできていなかったんです(笑)」

――周囲から見てもそのように見えていたんですね。

福間「本当に誰よりもできていなくて、『ホンマにやる気あるんか』と最初は思っていたくらいです(笑)。でも、他の人とは違う特別なオーラが確実にあって、だからこそ選ばれたんだと思います。合格してからは、できない自分をちょっとでも変えようと、たくさん練習している姿を見ているので、僕も『一緒に頑張りたいな』という気持ちが生まれて、今は仲良しです」

本田「うれしいです。そんな風に言っていただけて(笑)」

北凪「しんが言ったように、できるかできないかで言ったらできていなかったんですけど、なぜだかずっと見ちゃうんです。ずっと目で追いたくなってしまう存在でした」

福間「できてなさすぎて見ちゃっていたのかも(笑)。でも、本当に目を引く存在でした」

本田「何かがキラッとね(笑)」

――ありがとうございます。仲の良さが伝わってきます(笑)。濱屋さんはいかがですか。

濱屋「合宿審査の前にダンスの振り付けが送られてきて、それを覚える必要がありました。未経験ながらに練習して臨んだのですが、合宿2日目に、追加でジャズダンスのような新しい振りが入って、『何これ……』って感じでした(笑)。ホンマに何もできず、でも周りはしっかり踊れている。そこで絶望した記憶があります」

碩「僕も未経験でしたが、やるからにはしっかりとやりたいという思いが強かったので、必死に合宿審査の1日目と2日目で徹夜して覚えました。他の寝ている未経験の人を見て、がいたのですが、『余裕あるのか、そんな中途半端な気持ちなのか!』と思っていたくらいです。その日が初対面だった、メンバーの蓮水航太朗くんの部屋に夜に突撃して、『うまかったので教えてください』とお願いして、朝の5時半まで教えてもらったのは、今になっても良い思い出です。

 2回目の合宿審査までは、1週間ぐらい期間が空きました。その間にもダンス映像が送られてきたのですが、分からなさすぎて、西山巳喜多くんに、4日間ぐらい付き合ってもらって教えてもらいました。そのおかげで、2回目の合宿は1回目よりもきつくなかったです。ライバルなのに本当にありがたかったです。2人はマジで恩人です!」

8月からはシアター公演を毎日開催する【写真:舛元清香】
8月からはシアター公演を毎日開催する【写真:舛元清香】

秋元康氏からもらった言葉「君たちには色がない」

――ライバルという話も出ましたが、今後は30人で競う場面もでてくるかと思いますが、どのように考えていらっしゃいますか。

北凪「僕は29人みんな大好きなので、みんなで駆け上がりたいという気持ちが強いです。もちろんそういうタイミングがきたら、僕自身も選ばれるように頑張りますが、みんなで一緒に頑張ったら、一緒に上がれると思っています」

碩「30人に決まるまでは、ライバル視をしていて、ほとんど周りと会話することもなかったです。でも、30人になってから、みんなとしゃべるようになって、メンバーの魅力などを感じました。シアターがオープンして、MCをすることも増えると思うので、いっぱいコミュニケーションを取って、エピソードトークを披露したいです」

――秋元さんにもお会いしたかとは思いますが、印象はいかがでしたか。

本田「実は秋元先生と初めてお会いした日が僕の誕生日(2月21日)だったので、すごくうれしかったです。僕の中で秋元先生に対するリスペクトが大きすぎたからこそ、神格化されていて、とても大きな背中でずっしりと構えていらっしゃる方というイメージでした。でも、実際にお会いした秋元先生は、想像よりも小柄ですごく驚いたことを覚えています(笑)」

――秋元さんとお会いして、印象的な出来事などはございましたか。

福間「記者会見の写真撮影の時に、僕は端っこの立ち位置で、少し悔しい気持ちでいたら、本番当日に、秋元先生が僕の隣に立つことになったんです。『え、秋元先生と肩並べてる!』って。ちょっと肩が触れちゃって、それが僕の人生の自慢になっています(笑)。もう1つ、初めてお会いした日に、『君たちには色がない』とお声を掛けていただきました。『自分の色って何だろう』と改めて考えるきっかけにもなって、自己分析する時間が増えました」

――専用シアターで毎日公演される日々がスタートするかと思いますが、意気込みはいかがですか。

碩「シアターがコの字型の構成となっていて、いろいろな角度からお客さんに見てもらえるようなステージとなっています。前だけでなく、全方面の方々に楽しんでいただけるようなライブにしなくては、と思っています。毎日公演になるので、『また来たい』と思ってもらえるような仕掛けをグループとしても考えていかなければいけないと思っています。MCやパフォーマンスでの変化だったり、お客さんの目を見ることなど、レッスン中から日々意識して取り組んでいます」

――プロジェクトとしての目標などございましたら、お教えください。

北凪「僕たちはシアターというホームグラウンドで、毎日アイドルとしてのパワーを磨ける環境にいます。ゆくゆくは誰もが知る国民的アイドルになりたいです」

福間「いつかは東京ドームにも立ちたいです。きっと簡単な道のりではないし、長い時間が掛かってしまうかもしれませんが、本気で目指しています。そのためにも、まずはこれから始まるシアター公演を毎日満席にしたいです。来てくださるファンの皆さんを全員、口角が目尻に付くくらい笑顔にすることを目標にしています!」

□Cloud ten(くらうどてん)2025年夏から行われた全国規模のオーディションを勝ち抜いた30人で構成。同プロジェクト名は「最高の幸せ」を意味する「Cloud nine」に由来。既存の枠組みや限界を追い越し、Nineを超える「至福のその先へ」という意味が込められている。26年8月には、東京・お台場のダイバーシティ東京プラザに約300席の専用シアターがオープン。同地をホームグラウンドし、毎日公演を行っていく。

次のページへ (2/2) 【写真】インタビューに応じたCloud tenのソロカット
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