約8年ぶりの「RAGE Shadowverse」関西開催 円滑運営を支える「みんなで作る大会」の意識
次世代スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドバWB)』の大型オフライン大会「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」のDay 1が、19日にインテックス大阪にて開催された。『Shadowverse』シリーズの大型大会が関西で開催されるのは2017年以来、約8年ぶり。久々の関東以外での大型大会ながら、大盛況となった。

「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」がインテックス大阪で開催
次世代スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドバWB)』の大型オフライン大会「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」のDay 1が、19日にインテックス大阪にて開催された。『Shadowverse』シリーズの大型大会が関西で開催されるのは2017年以来、約8年ぶり。久々の関東以外での大型大会ながら、大盛況となった。
今回の大会は、最新カードパック「Chronicle of Destiny / クロニクル・オブ・デスティニー」環境での2デッキBO1形式(2種類のデッキを登録し、そのうち1デッキで対戦して勝敗を決めるルール)のスイスドロー方式、最大8回戦で行なわれ、6勝0敗、6勝1敗、6勝2敗でDay 2に進出できる形だ。
会場には開幕したばかりの「Shadowverse Premier Series」の選手たちの姿も見られ、最高峰の舞台で戦うスターたちとも地続きの大会であることが実感できる。カードパックのリリースから約3週間、研究と調整を重ねてきたプレイヤーたちが、それぞれの目標を持って戦いに臨んでいた。
8年ぶりに関西へと戻ってきた「RAGE Shadowverse」だが、タイトルも『シャドバWB』へと移行し、大会進行もアプリ「シャドウバースWB トーナメントナビゲーター(シャドナビWB)」(Cygames開発)を使用することで非常にスムーズになった。前者は言うまでもないかもしれないが、オフライン大会では後者による変化の方がはるかに大きいかもしれない。位置情報で容易かつ迅速にチェックインできること、試合終了後に勝者側が結果入力作業をしなくて良くなったことの2つだけでも、旧版を知るプレイヤーにとっては革命的と言える。
筆者も選手として参加し、あらためて大会進行のスムーズさを実感した。2デッキBO1(2デッキ持ち込み/1本先取)という形式もあり、Day 1はすべての試合が基本的に40分周期でスタート。参戦中のリズムも掴みやすいため、集中力が維持しやすい。結果的に、集中力の欠如から来るようなプレイミスはあまり生まれず、対面のデッキのケアもできていたように思う。最終的に5勝3敗で敗退となったが、細かな分岐で「ああしておけば」と振り返ることはあっても、大きな後悔は残らなかった。

新タイトルでの大型大会で意識した「敷居を下げる」ということ
そうした環境作りも含め、『シャドバWB』でのRAGE大会の運営を支えてきたのがプロデューサーの菅原大希氏だ。2025年6月のリリースから爆発的なゲーム人口の増加があり、旧作からの変化として「競技人口の内訳では、新規層が入ってきていると感じます」と明かす。大会への申込みの数では、約3〜4倍まで膨れ上がっているという。その中での円滑な大会運営は簡単ではなく、過去には実際にトラブルもあったが、現在のスムーズな運営に着地した背景には、“参加のハードルを下げる”という考え方がある。
「旧作時代のRAGEは競技層に特化した雰囲気があり、『試験会場のようだ』と言われることもありました。そうした尖った空気感をあえて作っていた部分もありますし、演出もかなりパキッとしたものが多かったと思います。ただ、タイトルが新しくなったこともありますし、Cygamesさんともお話して、『Shadowverse』というIPを好きで来てくれる方、初めて大会に出る方に向けて、まずは敷居をしっかり下げていく。あとは、もし負けてしまっても楽しめるコンテンツが、対戦以外にもたくさんあるというのも、一つ大事なところですね」(菅原氏)
そうした考えのポジティブな面は、すでに複数の大会が開催されている関東では浸透してきている、あるいはユーザー側がそれとなく感じ取っているだろう。しかし今回の大阪大会では、関西だからこそ初参加できる、すなわち少なからず大会参加に不安のあるユーザーも多いことが想定された。
菅原氏は「大きな大会でもまずチェックインがスムーズであること、そして対戦周りのエラーが起きないようにすることを徹底しています」と語っており、それはユーザー目線でも非常に重要な部分だ。そこで前述の「シャドナビWB」の改善が果たした役割は大きかったはずだ。以前までの方式が一概に悪いと言えるわけではないが、チェックインのための列形成が必要だったり、身分証明書の提示で時間がかかったりと、本質となる“カードゲームを楽しむ”、“好きなゲームで競い合う”という部分に入るまでのノイズが多かったのは間違いない。また、試合後に勝者が結果を入力し、敗者に確認を取るという工程も、実際に省略されてみるとかなり大幅なストレス減につながっていた。
一方で、旧作時代から変化したことで、一部のプレイヤーから「戻してほしい」という声があることも認識している。その代表格が、バトルの形式だ。現在の2デッキBO1ではなく、かつて主流だったBO3(2デッキ持ち込み/2本先取)を求める声は、やはり多いという。
「今、私たちRAGEはCygamesさんとご相談のもと、意図を持って大会形式を2デッキBO1にしていますが、昔からRAGEに参加していただいている方からは『BO3をやりたい』という声もいただきます。ただ、BO3形式で現在のような円滑な大会進行を実現するのは、シンプルに非常に厳しい。そのため、『それなら一つのサイドイベントとしてBO3大会を開催するのはどうか』といったお声もいただいています。こうしたやり取りも含めて、残した方がいいコンテンツと、改善した方がいいコンテンツについては、かなり明確な意見をいただいていると思っていますが、慎重に議論できればと思っています」
大会形式だけでなく、菅原氏は「『こういうことをやってほしい』など、SNSやアンケートでいただいている声については、今後も少しずつ、改善できるところは改善していきたい」という。ゲームタイトルが『シャドバWB』に生まれ変わり、RAGEの運営も変化と改善を模索している。「みんなで作る大会として、ご意見があれば我々もすぐに確認し、真摯に対応したい。一緒に作る仲間として、ご意見をいただけたらと思います」(菅原氏)。円滑な運営と、率直なフィードバック。ポジティブな相互作用が続けば、「RAGE Shadowverse」はより多くのプレイヤーが楽しめる大会として、さらなる成長を遂げられるのではないだろうか。
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